圧巻「115/120」と驚異の「95.8」 超絶ゴラッソ演出「やっと出せた」…降格圏で感じた「もどかしさ」

決勝ゴールをアシストした稲村隼翔【写真:徳原隆元】
決勝ゴールをアシストした稲村隼翔【写真:徳原隆元】

稲村隼翔が決勝弾をアシストした

 アルビレックス新潟は6月15日、J1リーグ第20節で横浜F・マリノスと対戦し、1-0で勝利した。決勝ゴールとなったMFダニーロ・ゴメスの圧巻ミドル弾につなげたのは、DF稲村隼翔の鋭いサイドチェンジからだった。

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 前半からボールを保持する新潟スタイルで横浜FMゴールに迫ったなかで、チャンスを作りながらも決めきれずにスコアレスで折り返した。後半も試合を支配しながら、ダニーロのゴールを守り切って今季4勝目を挙げた。稲村はこの試合でパス120本のうち、115本成功(95.8%)させる圧巻のパフォーマンスを見せていたなかで、ダニーロにつなげたロングパスのワンシーンを「やっと出せたっていう思いもあります」と振り返った。

「もう久々ですね(笑)。自分もこれまでもどかしいシーズンだったので。やっと出せたっていう思いもありますし。ただ、前半2回ぐらい引っかかってる時もあったので。やり続けるのが自分の良さでもありますけど、あのミスは許されないと思うんで、そこは精度高めていきたいなと思います」

 持ち前の精度の高いキックから生まれたゴールだった。稲村は続けて、「やっとダニーロが決めてくれたっていうのはありますけど」と笑顔で話し、「バウンドの位置とかは考えてないですけど…。バウンドするとダニーロがそのままスピード乗った状態でドリブルができるので。いいところでバウンドしてくれればいいなっていう思いはありながらも。うまく行ったりいかなかったりって感じですね」と、昨年のプレーを回想しながら、ダニーロに届けるまでの具体的なイメージもしていたという。

 そして、「でも、それよりもゼロで抑えられたのが一番嬉しいです」と、FWアンデルソン・ロペスや、FWヤン・マテウスを封じた守備面での手応えも話した。強烈な個を持つ助っ人への対策については、「はっきりアタックしようっていうのは話していました」とまとめた。

 この日、本拠地のデンカビッグスワンには3万人を超えるファン・サポーターが集結し、選手を後押しした。新潟スタイルを貫くなかで、センターバック(CB)の稲村や、DF舞行龍ジェームズがボールを持ったところから手拍子で後押しが始まっていた。

 最後に「バスが(スタジアムに)入る時から、すごい大きな声援もらっていたので、なんか今日は負ける気がしなかったというか、背中を押されてたなというふうに思います」と試合前から声を出し続けたサポーターに向けて言葉を残し、「連勝しないとなかなか順位も上げていけないと思うんで、本当に今日のような雰囲気で選手たちも臨みたいと思うんで、サポーターの皆さんも一緒に戦ってほしいなと思います」と、21日のアビスパ福岡戦へと目線を向けた。

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