同僚も尊敬「他の選手に無いもの持ってる」 2か月半ぶり復帰…10番に「学ぶこと多い」

川崎の山本悠樹【写真:徳原隆元】
川崎の山本悠樹【写真:徳原隆元】

スーパーゴールを決めた川崎の山本悠樹、大島僚太とのコンビにも手応え

 川崎フロンターレのMF山本悠樹は単独でのドリブル突破から決めたスーパーゴールでチームを連勝に導いた。およそ2か月半ぶりに復帰したMF大島僚太とのボランチコンビにも手応えを明かしている。

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 川崎は6月14日、J1リーグ第20節で横浜FCと敵地で対戦。雨の中で相手に押し込まれる時間もありながら、後半13分に奪った1点のリードを守って2連勝。公式戦7戦負けなしと勢いに乗り、リーグ戦では6位まで順位を上げている。

 価値ある決勝点を奪ったのが2ボランチの一角で先発した山本だった。味方のゴールキックを跳ね返されたこぼれ球をセンターサークル内で拾うと、そのままドリブルで進撃。相手の守備の隙間を縫うようにして突破すると、ペナルティーアークの位置から右足でシュートを流し込んだ。

 山本は試合後の取材で「GKがどっちに倒れているかまで見えていた。落ち着いてやれたのが良かった」とゴールシーンを振り返った。これで早くもキャリアハイとなる1シーズン3ゴール目。「得点も求められるポジション。意識してやっていければもっと取れる」と攻撃面での貢献に自信をのぞかせた。

 この日は3月29日の京都サンガ戦(3-0)以来およそ2か月半ぶりに負傷から復帰した10番の大島とのダブルボランチで先発出場だった。山本は「僚太さんが得意なところはやりたいことをうまくバランスをとってやるところ。ターンした反対側まで持っていくこともできる。そのあたりも、もっとやりながら合わせることはできる」と大島とのコンビネーションは今後試合を重ねることでより高まっていけると手応えを明かした。さらに「本当に他の選手には無いものを持っていると思います。学ぶことも多くていろいろ吸収したい」とその重要性についても強調した。

 ボランチはほかにもMF河原創やMF橘田健人らも控えるなど競争の激しいポジションの一つだが、その中で山本は今季レギュラーとしてのプレー時間を確保している。川崎で2シーズン目の27歳は「ボランチでも運べる選手と運べない選手ではすごい差が出てくる。それは世界的に見てもそう。僕は身体能力の面でいうと難しいところもありますけど、運んでどれだけ相手を引き付けられるか。この時間やスペースのない現代サッカーの中ではそれが大事だと思います」と、この日のゴールで示した自身のストロングポイントを伸ばしてさらなる活躍を誓っていた。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)

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