元日本人Jリーガーがカンボジアクラブ新監督に スペイン挑戦の先駆け…競技振興と育成に「責任感じる」

安永聡太郎氏がカンボジアで監督就任「喜びを強く感じています」
カンボジア・プレミアリーグに所属する日系プロサッカークラブ「アンコールタイガーFC」(代表:加藤明拓)は、2025-26シーズンの新監督として、日本代表選出経験のある安永聡太郎氏が就任することを発表した。新シーズンは8月に開幕する。
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安永氏は1995年に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)でJリーグ優勝を経験。1997年にはスペイン2部のUEリェイダに移籍し、日本人選手として初めてスペインリーグでプレーしたパイオニアだ。現役引退後は指導者として、CPサッカー(脳性まひ者7人制サッカー)日本代表監督やSC相模原の監督を歴任するなど、多岐にわたるキャリアを積んできた。
新天地となるアンコールタイガーFCは、世界遺産アンコールワットで知られるシェムリアップを拠点に、地域密着型の運営を続ける日系クラブ。日本とカンボジアの懸け橋として活動し、現地サッカーの底上げと若手育成にも注力している。
安永氏は、監督就任に際して以下のようにコメントしている。
「アンコールタイガーFCの監督に就任することになりました安永聡太郎です。カンボジア、シェムリアップという素晴らしい場所でアンコールタイガーFCの夢、目標、野心、発展に携わることができる喜びを強く感じています。同時に大きな責任も感じています。私の責務は選手個人の能力を理解し、伸ばし、その能力を発揮する局面を増やし、チーム力向上につなげていくことだと理解しています。苦しい時もあると思いますが、ファン、サポーターの皆さんと一緒に戦い乗り越えて行きたいと思います。スタジアムでお会いしましょう!」
カンボジアサッカー界には、かつて本田圭佑氏が実質的な代表監督として携わるなど、日本人指導者の存在感が根付きつつある。安永氏のスペインでの経験と国際的な視野、豊富な指導実績が、アンコールタイガーFCにもたらす変化に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)