佐野海舟、賛否の声も「全力でやり続けるだけ」 航大と兄弟出場…試合後に会話「お互いまだまだ」

インドネシア戦にスタメンフル出場した佐野海舟【写真:徳原隆元】
インドネシア戦にスタメンフル出場した佐野海舟【写真:徳原隆元】

「ああいうところをどんどん決めていかないと」

 日本代表MF佐野海舟は、6月10日の2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のインドネシア戦にフル出場。6-0の大勝を収めたゲームに中盤から攻撃に絡むプレーを多く見せてゴールを導き「継続してやっていきたい」と話した。

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 佐野はこの6月シリーズに約1年半ぶりの招集を受けた。6日のオーストラリア戦(0-1)では、中盤で存在感こそあったものの攻撃参加する場面は多くなかった。しかし、このゲームではより積極的に前線へと近づいていくプレーがあった。

 そのなかで、前半アディショナルタイムの3点目、後半3分の5点目は、中盤で佐野がボールをつなぐ、あるいはドリブルで前に持ち運んでいくことでアシストの1つ前になるプレーでゴールを導いた。このような姿勢について佐野は「(オーストラリア戦は)安全なプレーが多かったので、今日はしっかりチャレンジしようって決めてやってたので良かった」と話す。

 オーストラリア戦で出た課題を、そうした前線へと積極的に進出するプレーだったと話す佐野は「自チームでもシーズンの終盤になってきてどんどん出し始めているようなところではあったので、この試合でもそれが出せる部分もありましたし、結果に繋がらなかった部分もあったので、継続してやっていきたいなと思います」と話している。

 後半16分にMF佐野航大が途中出場し、兄の海舟と兄弟で同時出場に。これは2006年8月16日にアジア杯予選イエメン戦に出場した佐藤勇人、寿人の双子以来19年ぶり。アジア最終予選での兄弟出場は、1993年10月のアメリカ予選の三浦泰年、知良以来、2組目となった。

 これについて佐野は「お互いまだまだここからのが大事だと思うんで。試合終わってからも話しましたけど、お互い得点できるチャンスがありましたし、ああいうところをどんどん決めていかないと、この先、上には行けない」と、互いに厳しい目線で振り返っていたと明かした。

 賛否の声にも「いや、もう自分ができることは限られているので、それを全力でやり続けるだけなんで」と力を込めた佐野。本大会まで約1年となった中で、中盤での新たなリンクマン候補として名乗りを上げている。この先の代表活動の中で、より存在感を高めることができるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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