J2得点王→欧州挑戦も…半年で帰国「ダメだなと思い知らされた」 浦和移籍決断の理由

小森飛絢が入団会見「自分の夢を叶えたい、目標に近づくことを考えて」
今月に入って浦和レッズに新加入したFW小森飛絢(ひいろ)が、6月8日にオンラインで新加入会見を実施した。FIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)出場のために米国遠征している中で「世界が注目している大会だと思うのでそこで結果を残したい」と意気込んだ。
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現在24歳の小森は新潟医療福祉大学に在学中の2022年、特別指定選手としてJ2ジェフユナイテッド千葉でデビューすると、23年に正式加入。初年度から13ゴールと二桁得点を記録し、昨季は38試合23ゴールをマークし得点王に輝いた。今年1月にベルギー1部シント=トロイデンへ期限付き移籍するも、公式戦5試合で無得点、プレー時間は17分と不完全燃焼で終わり退団し、このタイミングで保有元の千葉から完全移籍する形で浦和に加入した。
加入の理由を小森は「色々なクラブからのオファーをいただき、一番魅力的なクラブだと思い、自分の夢に一番近づけるんじゃないかと思いました」として、「本来であれば海外でやりたい気持ちはありました。その中でやれないとなった時に、自分の夢をかなえたい、目標としているところに近づくことを考えてレッズに決めました」と話した。その自身の夢とは、日本代表としてW杯に出場することだという。
ベルギーでは本領発揮できない面もあったが、その時間について「全てにおいて、このままじゃダメだなと思い知らされた。またイチからしっかり見直さないといけないと実感しました」と話す小森は、「日本と環境も違いますし、選手一人ひとりの個性、チームのやりたいサッカーも違うので、そこにいち早く自分も慣れないといけない中で、そこに苦労したなと思います」と振り返っている。
小森は5日に浦和へ合流し、クラブW杯出場クラブが所属する国の特例措置で、6月1日から10日までの獲得選手を登録できる制度で、米国遠征にも即参加。加入前から知り合いの選手が誰もいないという難しい状況だったが、クラブ公式SNSなどで一緒に映る写真も公開された最年長のベテランGK西川周作について「ポツンとしていたら優しく声を掛けてくれた」と笑った。そして「昔から(西川が)1本で打開するパスを見てきたので、自分もそれを受けてゴールに直結するプレーができればと思います」と、プレーについても話す。
まだまだ「すごく馴染めたわけではないので、フィットできるようにやっていきたい」との段階だという小森だが、「一番は得点することとゴールに直結するプレーを意識しています。パスが出てくる、出てこないは自分の練習や試合でのプレーで、ゴールで見せられればパスも来ると思う。そういうところで証明できれば」と、ストライカーらしさのある矜持も語った。世界の大舞台である一方、リーグ後半戦につなげていくという意味でもキャンプのようにチームで過ごす時間が長いのはプラスになるはずだ。
そして、世界大会から始まる浦和でのキャリアについて「クラブW杯に出場して活躍したいし、世界が注目している大会だと思うのでそこで結果を残したい。リーグ戦でも結果を残して、また夢に近づけるようにしたい」と意気込んだ。背番号「17」を身にまとうストライカーが、世界の強豪からゴールを奪う姿が期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)