クラブW杯で適用の”新ルール”「上手く使えたらいいけど」 浦和GK西川「いろいろなことが起きると」

浦和の西川周作【写真: 轡田哲朗】
浦和の西川周作【写真: 轡田哲朗】

クラブW杯からGKの8秒ルールが適用

 浦和レッズは6月5日の午前に公開トレーニングを実施し、夕刻にクラブ・ワールドカップ(W杯)の開催される米国へ旅立った。今大会からの新ルールの影響を最も受けるポジションのGK西川周作は「8秒がどれくらいか、練習で体感したい」と話した。

【PR】北中米W杯まであと1年…最強・森保ジャパンの活躍をDAZNで見逃すな!

 浦和は6月1日にリーグ第19節の横浜FC戦に2-1で勝利すると3日間のオフを挟み、この日から再始動。普段のリーグ戦が開催されている時期と同じようなオフ明けの練習メニューを消化し、平日午前にもかかわらず約500人が集まったファン・サポーターの見送りを受けて旅立った。

 欧州でのシーズンの切れ目にあたる今大会では、2025-26シーズンに合わせたルール改正が適用される。なかでも、サッカーのルールを定める国際サッカー評議会(IFAB)のトライアルが終わり、「GKが手でボールをはっきりとコントロールした時点」から8秒間にわたってボールを保持すると、相手にコーナーキックが与えられるという新ルールも適用される。この時、主審は残り5秒の時点から「5秒から0秒までのカウントダウンを明確に示すために手を挙げる」とされている。

 この影響を最も受けると見られる西川は「8秒がどれくらいか、練習で体感していきたいと思っています。コーナーキックを与えないように、与えてしまってもカウンターのチャンスだと思うくらいでやりたいですけど、それは必要ないと思うのでしっかり話を聞いていきたい」と話す。そして「ボールを(手で)持つ機会が多くなるとイメージはしています。ずっと攻め込まれていると味方もきついので、できるだけ自分のところで流れを見ないといけない。8秒ルールを上手く使えたらいいですけど、そんなに長く手で持つイメージは普段からないです」と話した。

 新しいルールの導入時は、審判団が必要以上に厳しく判定する場合もある。相手がさまざまな駆け引きをしてくることも予想されるが、西川は「いろいろなことが起きると思いますけど、相手がやるなら自分たちも生かせるように学びながら実行したいです」とも話した。

 以前、日本サッカー協会(JFA)のレフェリーブリーフィングでは、Jリーグがルール改正を導入する前に国際大会に臨む浦和について「説明の機会を設けたい」と話していた。実際に、5日の練習後にはJFA審判マネジャーが浦和のクラブハウスを訪れて、ルールの変更点などをレクチャーするミーティングが設けられたという。

 浦和では現役選手の中で在籍年数の最古参となり、チーム最年長となった西川。日本代表での豊富な国際経験も持つだけに、新ルールにもアジャストしながら正解無比な低弾道キックを世界の舞台で披露したい。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング