佐野海舟が代表復帰→即先発「もちろん誇り」 中盤で存在感…想定外の「もうちょっとくるかなって」

豪州戦にスタメン出場した佐野海舟【写真:Getty Images】
豪州戦にスタメン出場した佐野海舟【写真:Getty Images】

佐野海舟「チームとしてもうちょっと狙いを持ってやれればよかった」

 日本代表は6月5日に行われた2026年北中米共催ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第9節でオーストラリア代表と対戦し、0-1で敗戦。今予選初の黒星を喫した。この試合で、ドイツ1部マインツに所属するMF佐野海舟が先発出場し、後半19分までプレーした。約1年4か月ぶりに代表復帰を果たしたなかでの先発だったが、チームを勝利に導くことはできなかった。

毎週の土日は“無料”でサッカーライブ観戦 DAZNの「WEEKEND FOOTBALL」はコチラから!

 久しぶりとなった日本代表でのプレー。佐野は中盤で、屈強なオーストラリアの選手にも当たり負けしない強さを随所に見せたものの、今予選初黒星という結果を受けて、「結果的にすごく責任を感じていますし、もっと有効な場面でボールを受けられれば良かったかなと思っています」と反省の言葉を口にした。また、森保一監督からの期待を感じさせる先発起用についても、「もちろんそれは感じています。でも、それに応えられるようなプレーではなかったと、今日の自分を振り返って思います」と、悔しさをにじませた。

 より勝利が求められていたのはオーストラリアだったが、相手はゴールを奪うよりも失点を避ける堅守を選択。佐野はその戦いぶりに、「相手も勝ちにくると思っていたので、もう少し来るかと思っていました」と驚きを見せつつ、「ああいう中で、自分たちの狙いをもっと出せれば良かった。少し弱気で、外回しのパスが多くなってしまった」と、得点を挙げられなかった要因を振り返った。

 すでにW杯出場権を獲得している森保ジャパンにとって、今回の試合は新戦力の発掘がテーマでもあった。限られた2日間の練習で多くの選手が起用された中で、佐野も「新しい選手が多い中で難しい部分はもちろんある」と認めつつ、「それでも、もう少し一人ひとりが持ち味を発揮できる場面を作ったり、チームとしての狙いをより明確にしてプレーできればよかった」と語った。

 この試合では、味方のクリアが中途半端になった場面でのボール回収やデュエルでの勝利など、佐野自身の持ち味が発揮されたシーンもあった。そうしたプレーに手ごたえを感じながらも、「前につなげるのが一番大事。あれだけ相手に引かれている状況で、前へのパスが遅れるとさらに引かれてしまう。もっと早く前にボールを供給することが必要だった」と、攻守の切り替えにおける課題を語った。

 約1年4か月ぶりに日本代表のユニフォームをまとった佐野は、「もちろん誇りに思いますし、自分のプレーで多くの人に『見てよかった』と思ってもらえるようにしたいです」と意気込みを語った。そして「今日は結果的に負けてしまったし、自分のプレーとしても納得のいくものではなかった。次に向けて切り替えていきたいです」と、悔しさをにじませながらも、前を向いた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング