日本人は移籍希望も「すぐの放出は回避したい」 欧州名門の“本音”を現地報道「リスクを負ってでも」

正式オファー届かず…英昇格クラブも関心止まり
ポルトガル1部スポルティングCPに所属する日本代表MF守田英正を巡る去就問題が再燃している。リーグ制覇を果たしたばかりのクラブが守田との契約延長交渉を再開したと現地メディア「A BOLA」が報じ、「移籍金ゼロで退団されるリスクを負ってでも、今すぐの放出は回避したいというのがクラブの本音だ」と伝えている。
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守田はすでにクラブに対して「新たな道を歩みたいという自身の意思を明確に伝えていた」という。プレミアリーグをはじめとする海外リーグへの挑戦を視野に入れたうえで、1年以上続いていた契約延長のオファーを断った経緯があるとされている。記事によれば「この問題は数か月前から燻り続けている」状況だ。
今季終了後も本人の意思は変わらないとされる一方、「スポルティングは再び延長交渉を試みており、今回については即座の拒否はなかった」と、残留の可能性も完全には消えていない。特に「高いレベルでプレーし続けたいという本人の希望に合致する選択肢を慎重に吟味している」として、正式オファーが届いていない現状も影響している。
クラブは守田を来季戦力として位置付けており、「仮にその金額に達するオファーが届かなければ、2025-26シーズン終了後に移籍金ゼロで退団されるリスクを承知のうえで、来季も引き留める方針」としている。最低でも800万ユーロ(約13億5千万円)を移籍条件とし、オファーが届かない限り放出には応じない構えだ。
ただしクラブ側も「本人が望まない残留を強いるつもりはない」とのスタンスで、日本代表MF田中碧が所属するイングランド1部昇格のリーズ・ユナイテッドなどが関心を示しているものの、「現時点では正式なオファーは届いていない」と伝えている。これまでスポルティングは安値で獲得した選手を高額で売却するクラブ運営を回してきたが、フリーで退団されるリスクを負ってでも、守田は戦力として留めたい意向のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)