完敗よりも「選手として問題」 指揮官が指摘した“姿勢”「サッカーしようとする熱意が足りない」

磐田は湘南に0-2で敗戦
ジュビロ磐田は6月4日、ルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦で湘南ベルマーレと対戦して0-2で敗れた。下のカテゴリーのクラブが上のカテゴリーのクラブを破るのが、こうしたカップ戦の醍醐味の一つでもあるが、この試合では前半から湘南が圧倒し、磐田はほとんど成す術がなかった。
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前半16分にはGK阿部航斗がエリア内でFW根本凌を倒してPKを与えると、これを根本に決められて先制される。さらに前半30分にも左サイドを崩されると、MF奥埜博亮に追加点を決められて前半だけでリードを2点とされた。
磐田のジョン・ハッチンソン監督は、「タフな試合になったが、前半に残念だったのは点差がついたこと以上に、我々の姿勢だ。我々のサッカーをしようとする熱意が足りなかったことが残念だった。勝ち負けではなく、選手としての姿勢が問題だった」と、チームの姿勢に苦言を呈した。そのうえでハーフタイムにも選手交代を行い、3バックから4バックへ変更。「フォーメーション上の相手との噛み合わせで自分たちのやれることができていなかった。しっかりプレッシャーをかけたかった」と、その意図を説明した。
これによって守備が安定した磐田だったが、後半5分にDF上夷克典が根本に対するファウルで一発退場となった。ハッチンソン監督は「審判がミスジャッジをして、イエローカードを出してくれればいいなと思ったが、間違えずにレッドカードを出した」と、思い通りにいかなかったゲームを振り返りつつ、やや遠回しに岡部拓人主審の的確な判定を褒めた。
10人となった磐田は、湘南に押し込まれながらもそれ以上の失点をすることはなく、ハッチンソン監督も「最後はトライしていた。一人少なくなっても、プレスをかけようとしたチームの狙いは良かったし、だからこそ試合終了後には選手たちともハイタッチして、ハグして『よくやった』と伝えた。(第2戦は)ヤマハスタジアムに戻って逆転したい」と、第1戦を終えて2点を追う結果になったが前を向いた。