「何か企んでいると」…横浜FM対策はメディアを活用? 神戸DFが告白「予測通りに対応できた」

神戸の酒井高徳【写真:徳原隆元】
神戸の酒井高徳【写真:徳原隆元】

神戸DF酒井高徳が横浜FM戦を振り返った

 J1リーグ3連覇を目指すヴィッセル神戸は5月21日の第13節延期分の横浜F・マリノス戦に2-1で勝利し、6位に浮上した。FW大迫勇也の2試合連続ゴールもあって2連勝した神戸だが、この試合に向けて横浜FMは戦い方を大きく変えて臨んだ。DF酒井高徳は警戒心を持って、この試合に臨んでいたと明かした。

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 試合を振り返り酒井は「厳しい試合になったけれど、勝てたことが良かった。勝って修正するっていうのは、一番良いことだと思います。試合内容が良かったかどうかは別として、勝って反省できるのが良かった」と、勝ち点3獲得に安堵した。

 対戦した横浜FMは今季不振を極めており、ここまで最下位となっている。この試合に向けてはビルドアップをせずに、ロングボールを放り込む戦い方を選択。酒井の位置が狙われる形となった。

 普段の横浜FMとは異なる戦い方になっていたが、「最初から別にそんなに怖い動きはなかったですけど、(宮市は)速い選手だから生かされることが最大の特徴になるかなと思うのですが、生かされるまでの形がないから来るタイミングも自分としては読みやすかった。『よーい、ドン!』だったら、もちろん速いので、そこだけ気を付けようと思っていましたが、予測通りに対応できるシチュエーションが多かったです」と言い、早く対応できていた理由には「何かしてくるっていうのは、メディアの皆さんが報じてくれたので、具体的に何か分からなかったのですが、何か企んでいるんだろうなというのは分かっていました」と、報道をヒントに警戒心を高めていたと明かしている。

 勝ち点3獲得を喜んだ酒井だが、もう一つ嬉しいことがあった。かつて所属したドイツのハンブルガーSVが、8シーズンぶりに1部昇格を決めたのだ。2015年から神戸に加入する19年まで、ハンブルガーSVに所属していた酒井は、「めちゃくちゃ嬉しいです。自分が大きいことを言える立場ではありませんが、陰ながら本当に応援していましたし、1年でも早く上がってくることを願っていたので、ハンブルグのみんなが報われて良かったです」と笑顔を見せて、言葉を続けた。

「長かったですけど、厳しい時間はきっと意味があると思っていたし、自分もそういう気持ちで降格してからもハンブルグで戦っていました。『そう簡単にはいかないよ』とみんなが言っていましたが、その時間を通り過ぎて、報われて昇格できた。町の様子や試合後の様子はSNSなどで見ましたが、本当に自分たちのクラブに誇りを持っている素晴らしいクラブだなと改めて映像を通して感じたので、そこの一員として、少しでも自分がプレーできたのは、誇りに思います。ここからが勝負だと思うので、1分でもより長くハンブルグを見られるように願っています」と、昇格を喜ぶとともに、来シーズン以降の戦いへのエールを送った。

(河合 拓 / Taku Kawai)

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