欧州から正式オファー、20歳エースが1時間半ファンサ 平日異例の700人…クラブ関係者も驚き

C大阪FW北野颯太へ強豪ザルツブルクから正式オファー
今夏の去就に注目が集まるセレッソ大阪のFW北野颯太が5月15日、大阪市内の公開練習に臨んだ。平日のトレーニングでは超異例となる約700人のサポーターが駆けつけ、ファンサービスは1時間半に及んだ。中には、北野の等身大パネルにサインしてもらう姿も。クラブ関係者は「(柿谷)曜一朗のバーゼル移籍(2014年)の時ぐらいかもしれない」と驚くほどの大盛況だった。
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万博会場から約3キロ。C大阪の練習場には平日にもかかわらず約700人が駆けつけた。スタンドは満員のサポーター。ファンサービスを待つ長蛇の列もアーサー・パパス監督や選手は丁寧に対応し、約1時間半をかけてサインした。中でも“一番人気”だったのが去就に注目が集まる北野だった。
この日取材に応じた野口裕司チーム統括部部長代行はオーストリア1部ザルツブルクから獲得の正式オファーは「事実」とした上でクラブ間の「交渉中」とした。ただ、負傷者続出のチーム事情から「すぐにはというところが難しい。手放したくない気持ちももちろんありますし、ただ彼の海外移籍という夢もある程度分かってはいるので、なかなか難しいところ」と、複雑な現況がある。
今季、チームのエースへ成長した20歳は開幕5戦で4得点と存在感を示した。直近でゴールはなくとも、豊富な運動量でチームを助け続けた欠かせない存在。野口氏は「北野選手クラスは替えがいない。最大限に引き止めたいというか、そのあたりの交渉はしていきたい」という。
今夏はクラブW杯の開催につき、Jリーグのウインドウが6月1日にオープン。北野の移籍次第で補強戦略も左右される。ザルツブルク側は北野の早期の獲得を目指しているが「まだ諦めていなくて、我々としては残って欲しい」とした。また、北野の元へはザルツブルクだけではなく、複数のオファーが届いているという。
“争奪戦”となった北野はこの日、取材対応せず。20歳が下す決断に注目だ。