技ありFK弾“再現”に「ACLE見てないのかな?」 壁わずか1枚も…被弾GK「関係ないと思う」

FKを決めた川崎の山本悠樹(左)【写真:徳原隆元】
FKを決めた川崎の山本悠樹(左)【写真:徳原隆元】

川崎MF山本悠樹が横浜FC戦でFKから同点弾

 川崎フロンターレは、5月14日に行われたJ1リーグ第14節で横浜FCと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。そのなかでAFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の再現のような直接FKが決まった。

【PR】北中米W杯まであと1年…最強・森保ジャパンの活躍をDAZNで見逃すな!

 0-1で迎えた前半33分、川崎のMF山本悠樹は、壁の外側から巻く直接FKで同点ゴールを決めた。ACLE1次リーグ第6戦の山東戦(4-0)でも、山本は同じようなFKを決めていただけに壁が1枚だけだったことから、壁が足りないのではないかと思われた。

 キッカーを務めた山本も、「壁ができた段階で『入ったな』と思った」と言い、「ACLEを見ていないのかな?と思った。立ち位置的にも『見ていないんだろうな』って。見ていたら一枚にはしてこないだろうし、ポジションも結構、空いていたので」と、コースが空いていたと振り返る。

 一方、ゴールを守っていた横浜FCのGK市川暉記は、あのコースは壁で消せていたと説明する。壁に入ったのはFW山田康太だったが、市川は「(山本は)G大阪の時にチームメイトだったし、キッカーのことも知っていました。個人的には身体半個分、ポストが康太の右足に来るように壁を作っていました。映像をちゃんと見ないと分かりませんが、それであそこを抜けてこられると結構きつい。壁を2枚にしても良かったと思いますが、そもそも避ける、避けないのところだと、壁を2枚にしても1枚にしても関係ないと思うので。『飛ばなくていいけど、速いボールには身体を当ててくれ』と話していたので。そこは練習からもう一回、締めさせてやっていきたい」と、振り返った。

 映像を見返すと、壁に入っていた山田はボールに身体を当てようとして、体をひねっている。もしかすると、この動きによってシュートコースができた可能性もある。市川は「ただ、(ボールに)触っているで、あそこはかき出せるように個人としてはやっていきたい。(水が撒かれていてボールが速かった?)それもありますし、三ツ沢とは違いましたけど、そこは言い訳になるので。自分の技術のなさを、トレーニングから磨いていきたい」と、ボールを弾けなかったことを悔しがった。

 このゴールで1-1となった試合は、後半にオウンゴールで追加点を挙げた川崎が勝利。ACLEに続く同じコースのゴールで、山本のFKに横浜FCを含め、各クラブが今後どのような対応を練ってくるかは興味深いところだ。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング