「なんで獲得に動かへんかった?」 J1旋風の“重戦車”、チームメイトもイメージ一変…助っ人の素顔

柿谷曜一朗と江坂任の対談が実現した【写真:柳瀬心祐】
柿谷曜一朗と江坂任の対談が実現した【写真:柳瀬心祐】

「FOOTBALL ZONE」公式YouTubeで柿谷曜一朗氏と江坂任の対談が実現

 元日本代表FW柿谷曜一朗氏が「FOOTBALL ZONE」公式YouTubeに出演し、初のJ1に挑戦しているファジアーノ岡山のリーダー元日本代表MF江坂任と対談した。自身も初のJ1となる“重戦車”FWルカオについて話が及ぶと、柿谷氏は「今年なんでもっと獲得に動かへんかったんや?」と最高の言葉でベタ褒めし、江坂もチームメイトになる前からの“イメージ”が一変したことを明かした。

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 今季、J1で印象的な活躍を遂げている1人がルカオだ。2019年に来日して7年目で、自身初めてのJ1で2ゴールを挙げている。だが、江坂もゴール以上の“献身性”に驚いたようだ。

「ルカオ自体は知っていたけどイメージですよ? プレーオフみたイメージはもうちょっと太っていて、ここ(自分の周り)だけというイメージだったけど、一緒にプレーしたらすっごい走るんですよ。めっちゃ守備も頑張るし、スピードあるというのも含めて背後のボールも『絶対ディフェンスのボールやろ』と思ってもいくんですよ。自分のボールにならんかったとしてもいく。それがみんなが信頼する部分。ルカオに出したら何か起きるというのがあるので1番の選択肢としてある」

 手を抜かずに強度の高い岡山のサッカーをやり切る。フィットする要因の1つだと江坂も指摘する。「プレッシャーかけられてハマっても、ルカオいるよという感覚でちょっと余裕が出る。そこのフィジカルと献身的なところは凄くチームとして助かるし、ルカオもJ1初めてだけど充実しているんじゃないですか」。これに徳島ヴォルティス時代に敵としてルカオと戦った柿谷氏も印象を語った。

「昨年、一昨年とルカオと(対戦相手として)やった身としては、今年なんでもっとみんなルカオ獲得に動かへんかったんやろなと僕は思っていて。周りから聞く情報とか評価が高くなくて、でも圧倒的やったんですよね。徳島との試合の時に。2人、3人で取りに行っても吹き飛ばされて終わりとか。最後の質でいうと(上げてほしいと)チームメイトとしてもあるかも知れへんけど、苦しい時にチームを助けられるかというとピカイチに活躍している。ルカオの周りで出ている選手もイキイキプレーできている」

 献身的な姿勢だけでなく、人間性も素晴らしいという。江坂は「めちゃくちゃいいやつで、守備とか嫌じゃないですか、攻撃の選手からすると。でも全然『OK!OK!』という感じで。ルカオじゃなくていいのにいってくれたり。それが1回、2回じゃない。チームに伝わるし、後ろも守りやすい。頑張って2回追ってくれる」と、いい雰囲気をもたらすとした。柿谷氏も「外国籍の選手がいうこと聞いている。昔は外国人選手は守備しないイメージだけど、助っ人でも守備をしないと試合に出られなくなった。特に岡山はそれをベースとしているチームやから」と、ルカオが欠かせない存在だと話していた。

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