Jクラブ今季ユニは「まさに機能的」 研究家が注目の“手法”「チャレンジ精神と覚悟に頭が下がる」

札幌ユニフォームは相澤陽介さんが手がけている
北海道コンサドーレ札幌は今シーズンより岩政大樹氏が新監督として指揮を執るなか、今季着用しているユニフォームについて、サッカーユニフォーム研究家である「ともさん」にデザインの注目ポイントを聞いた。
「クリエイティブディレクターを務める相澤陽介さんが手がけるコンサドーレのユニフォームに毎年注目しています」とデザインを手がけている相澤氏に触れ、「今季1stユニフォームではシンプルな赤黒ストライプの構成に北海道の美しい自然とシマフクロウをコラージュという手法で表現しています」と、注目ポイントを挙げた。
また、「2nd、3rdユニフォームではアイヌ文化の文様を取り入れ、工芸師の早坂ユカ氏の描き下ろし文様がベースになっています」とアイヌ文化を取り入れているデザインとなった1着にも注目し、「随所に北海道の魅力が詰め込まれ、また昨年のエンボス加工、今年のコラージュなど毎回さまざまな手法を取り入れようとするチャレンジ精神とその覚悟に頭が下がります」と感心していた。
「何よりユニフォームローンチの際のユニフォーム説明にかける情報量が圧倒的で情熱が伝わってきます。相澤さんのデザインになってから基本的に3rdまで作られていて、試合によってはパンツやソックスをシャッフルして対戦相手との色組み合わせの被りを軽減しています。競技運営的にも非常に先端を走っているのがコンサドーレなんです。まさに機能的なデザインです。相澤さんの手によってコンサドーレのユニフォームが日本サッカー界を新しい領域へ連れて行ってくれているな、と個人的には感じています」と、競技運営からの観点や新しい視点についても注目している。
今季シーズン序盤こそ4連敗スタートとなった札幌。それでも魔境とも言われるJ2を戦い抜き、1年でのJ1復帰を果たせるか、ユニフォームとともに注目だ。