欧州日本人は「あと1年残ることが最良」 今夏移籍のリスクを現地指摘「彼も分かっている」

セルティックFW前田大然の去就が話題
スコットランド1部セルティックの日本代表FW前田大然は今季ゴールを量産し、PFA年間最優秀選手賞を受賞するなど充実のシーズンを過ごした。去就の話題が過熱するなかで、ワールドカップ(W杯)前の移籍に対する懸念を現地メディアが報じていた。
前田は今季公式戦48試合で33得点12アシストと大車輪の活躍で攻撃陣をけん引。プロ選手の投票で決まるPFA年間最優秀選手賞を受賞し、文字どおりリーグを代表する選手となった。今季はチャンピオンズリーグという大舞台でドイツ王者バイエルン・ミュンヘンからも得点を奪って注目を浴びた。
そんな前田に対して、イングランド1部プレミアリーグの複数クラブからの関心が伝えられている。中には日本代表MF遠藤航が所属するリバプールや、DF冨安健洋が所属するアーセナルなどビッグクラブの名前も含まれている。
セルティック専門メディア「The Celtic Bhoys」は前田の移籍について「当然、ファンは今季限りで彼が退団することを心配している」とチームのエースとなった男の退団をファンが恐れていると伝えていた。
また、同メディアはW杯を控えるシーズンを前にした移籍にはリスクもあると指摘している。
「W杯を1年後に控えている今、移籍がリスキーであることは彼も分かっているはずだ。レンヌへ移籍したキョウゴ(古橋亨梧)を見てもそれは分かるだろう。彼はほとんどプレータイムを得られていない。前田にとっては、少なくともあと1年はセルティックに残ることが最良の選択かもしれない。そうでなければ、キョウゴと同じように日本代表としてW杯に出場するチャンスを逃してしまうかもしれない」
セルティックの立場からすれば、シーズン33得点のエースを手放したくないのは間違いないだろう。前田の去就はセルティックファンにとっても、日本代表のファンにとっても今夏の注目トピックとなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)