久保建英と重なる15歳逸材MFの凄み 代表OBが驚愕した“能力”「試合中にかなりしている」

FC東京の北原槙【写真:Noriko NAGANO】
FC東京の北原槙【写真:Noriko NAGANO】

【専門家の目|太田宏介】FC東京MF北原槙は15歳ながらトップチームに帯同

 FC東京のMF北原槙は3月1日のJ1リーグ第4節鹿島アントラーズ戦(0-2)で途中出場を果たし、15歳7か月22日でJ1史上最年少出場記録を更新した。現在高校1年生ながらJ1リーグ戦メンバーに名を連ねているが、元日本代表DF太田宏介氏がプレー面以外の凄さを絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 15歳の北原は2009年生まれで、3月まではFC東京U-15むさしに所属し、中学生ながら高校生年代でプレー。オフにはトップチームのキャンプにも帯同していた。今春からU-18に所属しながら2種登録選手としてトップチームで帯同、プレーしている。

 そんな北原について太田氏は「チーム内の競争に勝ってポジションを掴んでるわけですけども、プレーの冷静さとか技術の高さよりも北原君からしたらチームメイト全員が大先輩なわけで、年齢的にも自分からアクションを起こしてコミュニケーションを取ったりとか、物怖じせず要求したりを試合中にかなりしているのは相当凄い。

 久保建英がトップチームに入ってきた時に僕が一番驚いたのはそのコミュニケーション能力だったんですけど、年齢関係なくというか、日本人あるあるのこの上下関係気にすぎて下の世代が先輩になんか言いにくいみたいな。そういうのが一切なく自分の意見は主張できるし、間違ったものは違うって言えるし、自分のやりたいプレーとか、こうしてほしいっていうのを伝えられる能力って凄いなと思った」と、当時北原と同じく中学3年生ながらJデビューをした日本代表MF久保建英を彷彿とさせると言及した。

「FC東京としたら建英の例がしっかりとあるので、クラブとしても経験あるなかで、北原くんも今後どう育てるかっていうのはもうクラブにとって今一番重要なとこだと思うんで非常に楽しみなのと建英のように東京から世界に飛び立つ、そんな選手になってほしいなっていうのは個人的には期待します」と躍進に期待を寄せた。リーグ戦ではスタメンの機会も徐々に増えてきており、今後どのように成長していくのか、15歳逸材の活躍から目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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太田宏介

太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。

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