不屈の男が吐露「負けたのは自分のせい」 平日夜に敵地2000人…大声援に「悲しい思いを」

大宮戦に出場した札幌・深井一希【写真:加治屋友輝】
大宮戦に出場した札幌・深井一希【写真:加治屋友輝】

札幌の深井一希「僕が声だったりプレーで引っ張っていかないといけない」

 北海道コンサドーレ札幌は4月25日、J2第11節でRB大宮アルディージャに0-1で敗れた。前節の藤枝MYFC戦で197日ぶりに復帰を果たしたMF深井一希は、後半14分にMF宮澤裕樹と交代で出場し31分プレー。出場時間を伸ばしたが同22分に決勝点を許し、「負けたのは自分のせいだと捉えています」と肩を落とした。

 8年ぶりに敵地で大宮と対戦した札幌だったが、ここまで2位と勢いに乗る相手に、前半は押し込まれる展開。後半にMF荒野拓馬を投入すると主導権を握る時間も増えたが、同22分にMF藤井一志にボレーシュートを決められる。被枠内シュートはわずか1だっただけに、ワンチャンスをモノにされて敗戦となった。

 数々の大怪我から復帰し、不屈の男と呼ばれる深井。DF馬場晴也、DFパク・ミンギュら怪我人が増えており、復帰早々に頼らざるをえない状況となっていた。しかし、自身のプレーには「自分が入ったときは0-0だったので、失点して負けたのは自分のせいだと捉えています」と、納得いかない表情を浮かべた。

「みんな一生懸命やっていますけども、ちょっとしたところとか、本当にそういうもったいないミスが積み重なって失点だったり、流れが悪くなったりというのがあるので、やっぱりそこは僕が声だったりプレーで引っ張っていかないといけないなというのは思います。でも今日は全部自分のせいだと思います」

 超攻撃的サッカーを掲げ、8年間にわたってJ1で戦った札幌。しかし、この試合の前半は、大宮に主導権を握られる時間が続いた。深井も「今まで攻撃的にやってきて、もっともっと自分たちでつないで崩すというのをやってきた。それが特に前半はボールを簡単に蹴ってしまったりというのがあった」と語る。

「これは監督も言っていましたが、もっともっと自信を持ってできると思うので、自分たちが主導権を握ってサッカーを進められるように、ビビらずにやっていかないといけない。連敗しないことがとにかく大事ですし、そこをズルズル引きずらず、チームとしていかにまとまって戦えるかが大事だと思います」

 この日は平日ナイターにもかかわらず、2000人を超える札幌サポーターがかけつけた。「札幌のサポーターは熱いし、僕たちを後押ししてくれる。これだけのお客さんが来てくれているのに、悲しい思いをさせないように、もっともっと結果で応えていきたい」と深井。逆襲には、不屈の男の力が必要不可欠だ。

(FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo)

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