審判に猛抗議も…明暗別れたオフサイド判定、指揮官は笑顔で「ここでは差し控えさせていただきます」

ポヤトス監督がオフサイド判定について言及
ゴールとなっていたら、試合展開は大きく違っていただろう。4月25日に行われたJ1リーグ第12節、ガンバ大阪は国立競技場でFC東京とのアウェーゲームに臨んだ。前半はFC東京に攻め込まれたなか、G大阪は前半22分にFWイッサム・ジェバリがゴールネットを揺らした。しかし、VAR判定の結果、オフサイドの判定となって得点は認められなかった。
この場面、DF半田陸は最終ラインの裏を取って、折り返しをジェバリがループシュートでゴールに決めた。ジェバリがシュートを放った時、パスを出した半田はそのままゴール前に走りこみ、3バックに入っていたDF安斎颯馬の前に立つ形になっていた。結果的に、これがプレーに関与したことになり、半田のオフサイドでゴールが取り消しになった。
G大阪のダニエル・ポヤトス監督はベンチで抗議をしたが、判定は覆らず。試合後の会見で、このジャッジについて聞くと「ここで話をすると罰金にされるでしょう。試合でもベンチに座れなくなる。僕の仲間は、そういう制裁を受けました。なので、ここはコメントを差し控えさせていただきます」と、やんわりと流された。
Jリーグでは、第11節のサンフレッチェ広島対名古屋グランパス戦後にミヒャエル・スキッベ監督が判定に激怒して、審判員を痛烈に批判したことで罰金20万円と、2試合のベンチ入り停止処分が下された。冷静に笑顔でコメントを拒否したスペイン人監督だが、ジャッジに納得できていなかったことは間違いなさそうだ。
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