4失点完敗のドルトムント監督、王者バイエルンに白旗 「この結果以外の結末なら驚き」

若き逸材を次々と獲得も両者の差は…

 完敗以外の結末が想定外という、なんとも弱気な言葉が指揮官の口から飛び出した。ブンデスリーガでかつて二強を争ったバイエルンとの圧倒的な実力差を、トゥヘル監督は認めざるをえなかった。百戦錬磨のバイエルン相手に、ドルトムントはスタメンのデンベレ、ゲレイロ、プリシッチ、パスラック、ギンター、途中出場のモル、メリーノと23歳以下の選手が7人起用された。

「もしも、若手選手に頼らなければいけないとするなら、ミュンヘンでの試合経験のない選手を6人並べなければいけないのなら、後半戦初出場のセバスチャン・ローデを起用したのなら、それはほとんど克服不可能な使命と言っても過言ではない」

 バイエルンも絶対的守護神のGKノイアー、FWミュラーを故障で失っていたが、トゥヘル監督はチーム状況を嘆き、ファイティングポーズをあっさりと崩した。世界中から若き逸材をかき集めているドルトムントだが、王者との差は完全に開いている。

「試合の流れも我々に不利に働いた。試合開始10分間は我々がトップパフォーマンスを見せたが、スコアはバイエルンの2-0リードだった。オーバが決めれば3-2にするチャンスもあったが、その後の相手のカウンターでPKを与えた。この負けは苦い経験だ。だが、この経験は未来のカップ戦で生きてくるはずだ」

 トゥヘル監督は必死に前を向いた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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