日本代表“17億円獲り”は「良い買い物」 イタリア絶賛…好プレー連発の22歳は「信頼できる」
今夏パルマ移籍のGK鈴木彩艶、セリエAデビュー戦をOB称賛
イタリア・セリエAのパルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、現地時間8月17日のリーグ開幕戦フィオレンティーナ戦でデビューを飾った。現役時代にパルマのGKも務めたマルコ・バロッタ氏は、鈴木について「良い買い物だと思う」と話している。
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22歳の鈴木は昨年夏に浦和レッズからベルギー1部シント=トロイデンへ移籍し、今季へ向けパルマへ完全移籍した。移籍金はボーナス込み総額1000万ユーロ(約17億円)になるという見通しが報じられている。そうしたなか、この開幕戦ではスタメン起用でデビュー。日本人GKとして初めてセリエAのピッチに立った。
いくつかの難しいセービングも成功させたなかで迎えた前半22分、ペナルティーエリア内で足下にボールを保持した鈴木は自陣から左サイドを駆け上がった選手を見逃さずにロングフィード。その競り合いから中央でパスをつないだパルマはMFデニス・マンが先制ゴールを奪った。
後半にもミドルシュートのセービングなどで好プレーを見せた鈴木だが、背後のスペースをカバーしに前に出てペナルティーエリア内でボールを確保したものの、そのままセービングの形で勢いを止められずペナルティーエリアの外にボールを持った腕が出てしまいハンドの反則に。このフリーキックを相手DFクリスティアーノ・ビラーギに直接蹴り込まれ後半30分の同点ゴールを許してしまった。試合終了間際には背後に抜け出してきた相手に素早く距離を詰め、シュートを打たれる前にボールを抑え込む好プレーもあったが試合は1-1で引き分けた。
この鈴木のプレーについて現役時代にパルマでのプレー経験を持ち、44歳1か月8日というセリエA最年長出場記録や50歳まで現役を続けたことでも話題になったバロッタ氏は「パルマの守備の助けになっていたし、良い買い物だと思う。失点場面ではビラーギのシュートコースが素晴らしかった。恐らくより良い何かはできたのかもしれないが、セーブするのに簡単なボールではなかった。私が見た限りでは、信頼できるGKだと思う」と、地元メディア「stadiotardini.it」に話している。
全体に若手選手の多いパルマの戦いについてバロッタ氏は「セリエA復帰戦の勝ち点1は良いものだろう。パルマには良い印象を受けた。勝利への欲求も野心もあり、将来性を感じさせる」とも話した。そのパルマは第2節でACミランと戦う。今季加入のスペイン代表FWアルバロ・モラタには負傷離脱の情報があるものの、名門を相手に鈴木が好プレーを見せればイタリアでの注目度もさらに高まりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)