遠藤航は「なんの問題もない」 クロップの愛&重要度…現地紙「退団を許可すべきでない」
クロップ前監督が以前話した遠藤へのコメントを回顧
イングランド1部(プレミアリーグ)リバプールの日本代表MF遠藤航の去就問題が浮上している。そうしたなかでリバプール地元紙「リバプール・エコー」は「遠藤の退団を許可すべきでない理由はユルゲン・クロップがすでに話している」と報じている。
昨夏にリバプールに電撃加入し、クロップ監督の下で4-3-3のアンカーとしてレギュラーに定着した。しかし、新シーズンに向けて、現地メディアでは31歳の遠藤に代わる守備的MFの補強の必要性が再三報じられているだけでなく、フランス1部(リーグ・アン)マルセイユが遠藤の獲得に動くなどその動向が注目を集めている。
マルセイユの1400万ユーロ(約23億円)の獲得オファーはリバプールが拒否したが、ほかにもブンデスリーガ(ドイツ1部)のクラブからの関心も噂され、より良い条件のオファーがあればリバプールは放出を認める可能性も指摘されている。
そうしたなかで、「リバプール・エコー」紙は遠藤を信頼して起用し続けたクロップ前監督の過去のコメントを用いて、「遠藤の退団を許可すべきでない理由はユルゲン・クロップがすでに話している」と日本代表キャプテンの重要性を伝えている。
「遠藤は昨季、チアゴ・アルカンタラとステファン・バイチェティッチが負傷離脱したなかで、守備的MFの役割を担ってステップアップした。彼がリバプールの選手になった数か月後、その時点でクロップは遠藤がレッズの中盤で必要不可欠な選手になったと説明していた。
クロップは昨年の12月、リバプールの公式サイトで次のように話した。『我々は彼をトレーニングで毎日見ている、彼は私がこれまでに出会った中で最も勤勉な1人。彼が良くなることは明らかだったが、そのことが多くの人に見てもらえるようになって嬉しい。我々に仕事にとっても素晴らしいことだ。(ウェストハム戦)は最高のゲームだった。彼はチームに違いを与えた。それは明らかだ。彼はタックルに優れた選手。タックルを持ち味とする選手は今や20人もいないだろう。彼にはそれができる。それに加えて、彼のパスも素晴らしい。認識力も素晴らしい。ポゼッションの中でより良いポジションを見つけることができる。これはフットボールで、少し時間がかかることもあるが、私にはなんの問題もない」
遠藤は昨夏の加入直後こそ出番は限られていたが、12月ころからチームのスタイルにもフィットし、出場機会を一気に増やした。スロット監督に代わり、システムも戦術も新しくなるが、そうした過程でクロップ前監督が絶賛した遠藤の勤勉さ、適応力の高さはチームに必要な要素になると考えられているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)