鎌田大地はプレミアで「成功を収める」 クラブ専門記者が確信&才能を大絶賛「謙虚な性格」
クリスタル・パレス専門の記者が鎌田のプレーを分析
イングランド1部クリスタル・パレスへの移籍が決定したMF鎌田大地は、初のプレミアリーグ挑戦となる。海外記者は「鎌田大地はクリスタル・パレスにどうフィットするか」と、期待する項目とともに言及している。
ドイツ1部フランクフルトでの活躍で名を馳せた鎌田。23年夏にイタリア1部ラツィオへ移籍し、2023-24シーズンを過ごす。だが、昨季は激動の1年間だった。
序盤で起用され期待を集めるも、マウリツィオ・サッリ前監督の下で次第に出番を失う。ただ、サッリ前監督が解任され、イゴール・トゥドール監督が新たに就任すると扱いが一変する。信頼を得たなかで、最終的にリーグ戦29試合2ゴール2アシストをマークした。
シーズン終盤の活躍から“残留”路線も噂されたが、フランクフルト時代の恩師であるオリバー・グラスナー監督が指揮を執るクリスタル・パレス移籍が浮上。7月1日、クラブより移籍決定が公式発表された。クリスタル・パレスにとって、鎌田が今夏2人目の獲得選手となる。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」では、クリスタル・パレスを専門とする記者のマット・ウースナム氏が語る鎌田を特集。「グラスナーの要求、彼のシステム、そして彼がロッカールームに築いた文化に鎌田が慣れ親しんでいることが大きい。それはまた、日本代表MFがイングランドに馴染む助けにもなるはずだ」とポジティブな見解を展開している。
一方で「爆発力の欠如と繊細なプレースタイルが、当時フランクフルトのサポーターのフラストレーションの元になることが時々あった」と弱点にも言及。ただウースナム氏は「グラスナーと慣れ親しみ、オーストリア人監督が採用する3-2-4-1システムを考えれば、鎌田はパレスで成功を収めるだろう」と自信を持って答える。
「グラスナーは鎌田のユーモアのセンスと謙虚な性格を気に入っている。鎌田は模範を示し、トレーニングに全力を尽くし、舞台裏で前向きな雰囲気を作り出す人物だ。また視野が広く、落ち着きがあり、エレガントなプレーをする。ボールを素早く動かすことができ、スムーズに流れに身を投じ、深い位置まで走り込むことで攻撃陣にさらなる脅威を与えることができる。これらが、彼がより深い位置ではなく、ピッチの高い位置でプレーするさらなる理由だ」
クリスタル・パレスで鎌田の“成功”を確信するウースナム氏。恩師の信頼の下、どのようなプレーを見せるのか。プレミアリーグの独特なスピード感やフィジカル面の適応も含め、注目が集まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)