東京Vが後半ATに劇的決勝弾 磐田12戦11発ストライカー躍動もPK失敗で勝利逃す

木村勇大が2ゴールで勝利の立役者に【写真:Getty Images】
木村勇大が2ゴールで勝利の立役者に【写真:Getty Images】

磐田ジャーメインが12戦11発もPKの決定機を外す

 東京ヴェルディ(東京V)は5月6日、J1リーグ第12節でジュビロ磐田と対戦し3-2と競り勝った。昨季J2対戦でも2試合ドロー(0-0、1-1)だった両チーム。J1昇格の今季はより得点の動く展開となった。

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 前半6分に攻め込んだ東京Vが決定機を作り出す。しかし、GK川島永嗣を含めた磐田の身体を張った守備で対抗し、最後はDFリカルド・グラッサが倒れこみながらヘディングでボールをゴールライン外へクリアして難を逃れた。

 対する磐田も徐々に攻め込む時間を増やす。前半21分には相手陣内でボールを奪うと、左サイドからクロスを入れる。MF松本昌也が落としたボールを、FWマテウス・ペイショットがエリア外から狙ったが、わずかに左へ逸れていった。

 磐田がボールを保持して左右からクロスを入れるのに対し、東京Vは速攻からチャンスを作り出す。前半35分、コーナーキック(CK)からチャンスを作った東京Vはエリア内で松本のハンドを誘発し、PKを獲得する。これをFW染野唯月がゴール左に決めて、東京Vが先制した。

 東京Vは前半41分にもCKから追加点を挙げる。染野のヘディングはGK川島に阻まれたが、木村がこぼれ球を右足でゴールに押し込んだ。木村の2試合連続のゴールで東京Vがリードを2点に広げて前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、東京Vを押し込む磐田は後半10分にMF松原后のパスカットから左サイドにボールを展開。ゴール前に折り返したボールがこぼれるとマテウス・ペイショットがゴールに決めて1点差に詰め寄った。その直後にも右からのクロスに今季すでに10得点を挙げているFWジャーメイン良が飛び込み、あわや同点という場面を作り出した。

 さらに磐田は後半21分にも右サイドからのクロスに対してジャーメインが打点の高いヘッドをゴールに決め、2-2の同点に詰め寄った。このプレーの際、東京VはDF林尚輝が負傷してベンチに退く。そして同33分には、エリア内でDF千田海人のハンドでVARの結果、PKが与えられる。しかし、狙いすましたシュートをゴール左に外してしまい、ジャーメインはピッチに倒れこんだ。

 試合終盤には磐田のリカルド・グラッサが相手のカウンターを阻止しようとして、一発退場となる。アディショナルタイムが13分と示されたなか、数的優位を得た東京Vは攻め込み続ける。

 GK川島の好セーブなどに阻まれていた東京Vだったが、後半アディショナルタイム9分に木村が左サイドからエリア内に突破してシュートを放つ。GK川島も身体に当てたが、そのままゴールに決まって東京Vが勝ち越しに成功した。このゴールが決勝点となり、東京Vが3-2で勝利。今季初の2連勝、今季初の味の素スタジアムでの勝利となっている。

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