ブライトンがプレミア中位低迷の訳 攻撃力低下の要因を英指摘「最大の損失は三笘」
ブライントンはプレミア12位と中位に甘んじる
イングランド1部ブライトンは昨季クラブ史上初のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得する大躍進を遂げたが、今季は34試合を終えてプレミアリーグ12位と苦戦を知られている。負傷者の多さに悩まされるシーズンとなったなか、英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「最大の損失はミトマ」と日本代表MF三笘薫不在の影響力の大きさを指摘していた。
ブライトンは昨季、シーズン途中就任のロベルト・デ・ゼルビ監督の下で勢いに乗り、プレミアリーグでクラブ歴代最高位となる6位でフィニッシュ。熾烈な上位争いの中で爪痕を残し、EL出場権も獲得した。その快進撃は大きな注目を集め、主力選手だったアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター(リバプール)やエクアドル代表MFモイセス・カイセド(チェルシー)はビッグクラブに引き抜かれた。
しかし、今季は34試合を消化した時点で11勝11分12敗の勝ち点44で12位。昨季のように欧州カップ戦出場権争いには絡めず、中位に甘んじている。主力選手の引き抜きによる戦力ダウンや初めてのELとの並行による疲労もそうだが、多くの負傷離脱者が出た影響はあまりにも大きかった。
右サイドから攻撃の起点となるMFソリー・マーチを筆頭に、若きエースのFWエバン・ファーガソンやDFペルビス・エストゥピニャン、MFジャック・ヒンシェルウッドなどが長期離脱。そして何よりも、左サイドで不動の存在だった三笘を失い、攻撃力は著しく低下した。「スカイ・スポーツ」も次のように言及している。
「しかしながら、最大の損失はカオル・ミトマだ。彼はブライトンがまだいつも通りに得点を決めていた時期にシーズン最後の出場を迎えた。この日本人ウインガーは5-0で勝利した2月のシェフィールド・ユナイテッド戦ではトップフォームだったが、その週に負った腰の怪我によって今季を終えた。彼はドリブルとトリックでシーガルズの攻撃に予測不可能性をもたらす。彼の1対1はこのリーグでトップ5に入る。彼を上回るのは“ビッグ6”に所属する選手だけで、そのことがブライトンにとっていかに重要な選手であるかを示している」
直近プレミアリーグ8試合でわずか3得点とゴールが遠く、その間に挙げた白星はわずかに1つだけ。ブライトンが受難のシーズンを過ごした要因の1つが三笘の離脱だったことは間違いないだろう。今オフの移籍の噂も絶えないが、まずは万全のコンディションを取り戻すことに期待したいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)