日本中で増幅する「セレ女」と「フォル男」 セレッソ大阪のムーブメントに見るJリーグの可能性

セレッソ効果は数字上でも表れている

 まずは今季、セレッソ大阪をホームに迎えたクラブの入場者数を見てみたいと思う。表1をご参照いただきたい。今季平均入場者数はあくまで第8節終了時点のものであるため、昨季との比較にはあまり意味をなさない。あくまで、今季のセレッソ大阪戦の入場者数と比較してほしい。

 ①2014 J1ホームゲーム入場者数(対セレッソ)

 これを見ると一目瞭然、今季のセレッソ大阪戦における入場者数は、昨季と比べても今季と比べても、いずれのクラブも軒並み増加していることが分かる。徳島ヴォルティスは昨季J2で戦っていたため昨季との対比はあまり参考にならないかもしれないが、今季平均との比較を見ても、セレッソ大阪との試合は群を抜いた数字であることは分かっていただけるだろう。

 これはまさに、セレッソ効果が出ていると言っていい数字である。それでは、セレッソ効果はいつから数字に表れ始めたのであろうか。今度は表2をご参照いただきたい。

 ②2013 J1ホームゲーム入場者数(対セレッソ)

 これを見ると、あることに気が付く。各クラブのシーズン平均比が、ある時期を境にプラスに転じる傾向が見られる。特に9月以降は、大分トリニータを除きシーズン平均比が120%を超えている。これは驚異的な数字である。

 これはセレッソ大阪自身のホームゲームでも、同様に顕著に表れている。(表3参照)

 ③2013 セレッソホーム入場者数

 こちらもある時期を境に、入場者数が激増している。各会場毎のシーズン平均入場者数を上回っている試合に関しては赤文字としてあるが、ご覧の通り、8月下旬からの試合は全て赤文字となっている。

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