主将MFタオ・チャンロンは「プレッシャーはない」と前向き

　パリ五輪予選を兼ねたU-23アジアカップが、4月16日にカタールで開幕する。U-23日本代表は中国、アラブ首長国連邦（UAE）、韓国と同じグループBに入っているが、中国国内では同じ組に優勝候補の日本と韓国がいることで、悲観的な見方が広がっている。

　中国はグループリーグ初戦で日本と対戦予定。3月中旬から合宿を開始し、すでにカタールでのキャンプに入っており、直近の親善試合ではU-23カタール代表、U-23マレーシア代表、U-23ヨルダン代表に3連勝して調子を上げている。

　中国大手メディア「SOHU」などによれば、U-23中国代表のキャプテン・MF陶強龍（タオ・チャンロン）は「プレッシャーはない。日本や韓国と対戦できる機会はなかなかない。彼らにも弱点はあるし、我々も強みはあり、チャンスはある。日韓のようなチームとの対戦に期待しており、団結してグループリーグ突破を目指したい」と抱負を述べている。

　またGK李昊（リ・ハオ）は、昨年ベスト8入りしたU-20アジアカップで日本、韓国と対戦経験があり、同大会の活躍が認められ大会後にスペイン1部アトレティコ・マドリードと契約した有望株。「再度日韓と戦うが、怖くはない。積極的に準備する。ピッチ上で恐れてどうする？」と強気な反応を見せた。

　一方、中国のファンは母国代表のパフォーマンスが悪いことに加え、日韓と同居したことで、同大会での五輪出場権獲得どころか「全敗しなければいい」「余程ひどく負けさえしなければいい」と悲観的な見方をしている。