“200億円超”MFの「苦闘は続く」 失点関与、元同僚と比較で英落胆「3倍も高かった」

モイセス・カイセドのパスミスから失点【写真:ロイター】
モイセス・カイセドのパスミスから失点【写真:ロイター】

カイセドのパスミスから失点を献上

 イングランド1部チェルシーは現地時間4月4日、プレミアリーグ第31節でマンチェスター・ユナイテッドとホームで対戦。点の奪い合いとなったゲームを4-3で制したが、今季高額で獲得したMFの“パスミス”に厳しい意見が英国で広がっている。

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 チェルシーは前半4分に幸先良く先制点を奪ったが、ここから試合はヒートアップしていく。前半はお互い2ゴールずつ取り合い2-2のままハーフタイムへ。後半22分には、ユナイテッドが19歳FWアレハンドロ・ガルナチョのこの日2点目で勝ち越す。それでもチェルシーは試合終盤に意地を見せた。

 後半アディショナルタイム10分、チェルシーは前半にもゴールを決めていたMFコール・パルマーがPKをきっちり決めて同点に。さらにその1分後、カウンターの応酬のなかで、再びパルマーに得点が生まれハットトリックを達成。チェルシーが4-3で接戦を制した。

 パルマーの大活躍も英国で話題となったが、一部ではブライトンから今季加入したエクアドル代表MFモイセス・カイセドのミスが「雰囲気は台無し」「大失態」と酷評されているという。

 問題のシーンは前半34分、2点を先取し試合を優位に進めていたチェルシーが1つのミスから失点を招く。最終ラインで横パスを中央のDFブノワ・バディアシルへつなごうとしたカイセドのパスがずれて、ガルナチョがカット。そのままエリア内まで運んで反撃の一撃を決めた。

 まさかのパスミスにチェルシー専門メディア「Chelsea News」は「モイセス・カイセドのミスでマンチェスター・ユナイテッドが反撃、チェルシーの良い雰囲気は台無しに」と見出しを取りピックアップ。「カイセドは、GKにボールを戻すこともできたはずなのに、自陣を横切ってパスを出すという大失態を犯してしまった」と指摘した。

 また英紙「デイリー・スター」も「カイセドのチェルシーでの苦闘は続く」と、この場面に言及。「1億1500万ポンド(約219億円)で獲得したMFカイセドが、アドバンテージをあっという間に捨ててしまった」と嘆いた。

 同記事では、過去にもミスから失点を招いた場面を回顧。カイセドはチェルシーでデビュー戦となった第2節ウェストハム戦(1-3/23年8月20日)でPKを献上。また第23節のウォルバーハンプトン戦(2-4/24年2月4日)では中盤でボールを奪われ失点の流れを経験している。

 米スポーツ専門局「ESPN」のイギリス版公式インスタグラムは、ブライトンからリバプールへと渡ったアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターとの活躍度と比較。「ブライトンの2人の元中盤選手、全く異なるシーズンを送っている。片方が3倍も移籍金が高かったことを思い出させる」と明暗を伝えていた。

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