「0-3不戦敗」でも北朝鮮は痛くない? 日本戦異例の中止、中国識者が見たドタバタ劇の影響

日本と北朝鮮の平壌戦は中止に【写真:徳原隆元】
日本と北朝鮮の平壌戦は中止に【写真:徳原隆元】

3月24日にFIFAが北朝鮮×日本に関して「試合の開催および日程変更はない」と発表

 森保一監督率いる日本代表は3月26日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表とアウェーの平壌で対戦予定だった。しかし22日に急遽、北朝鮮側が平壌での開催が不可能と回答。そして、24日にFIFA(国際サッカー連盟)は「試合の開催および日程変更はない」と発表した。

 この試合に関しては、中国でも多くのファンや関係者が注目していた。近年、躍進が著しい日本だけでなく、北朝鮮は政治的にも歴史的にも中国と距離が近い国だからだ。

 中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でも、試合中止の報道に対して中国人ファンは「ホームで恥をかきたくないのか?」「日本は実力だけでなく、運もある」「0-3、棄権扱いでいい」といった声が多く見られた。

 また、格下シンガポール代表に2-2で引き分けて批判されている中国代表になぞらえ、「中国代表も見習って放棄してしまえ! どうせ恥をかくだけだ」と投げやりな意見もあった。

 そのなかで、オーストラリアに居住するサッカー記者の李平康(リ・ピンカン)氏は、「このグループの状況は複雑だ。シリアが21日に格下のミャンマーと1-1で引き分けた。よって北朝鮮は日本戦で勝ち点0でも、シリアとの直接対決に勝てば良くなった」と投稿。北朝鮮の2位争いのライバルであるシリアの“取りこぼし”により、北朝鮮にとって日本戦の重要性が変わり、ホームで勝ち点を稼ぐ必要がなくなったとの見方をしている。

 フォロワー8.6万人を誇るアカウントの阿爾法基は、「もう北朝鮮はW杯予選を辞退しては如何か。どうせ予選通過しても、(同国と敵対しているW杯開催国の1つである)アメリカには行けないだろうから」との持論を展開していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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