ムヒタリアンが幻の“リバプール移籍”を告白 2013年夏の英国上陸を阻んだ恩師クロップの情熱とは

「彼に会い、サインした方がいいと感じた」

 ドイツ人指揮官は休暇を返上してムヒタリアンの元を訪れるほどその才能に惚れ込んでいて、その心意気にムヒタリアンも心を鷲掴みにされたようだ。

「僕は彼が若い選手との仕事で評価を受けているのを知っていた。彼に会い、ドルトムントとサインした方がいいと感じた。今では正しい決断をしたと思っているよ」

 クロップ監督は日本代表MF香川真司やドイツ代表MFマリオ・ゲッツェなど、若き才能を見出し、成長させる手腕を高く評価されていた。移籍当時24歳のムヒタリアンも、その指導力に惹きつけられたようだ。

 今ではムヒタリアンがリバプールの宿敵マンチェスター・ユナイテッドへ渡り、ムヒタリアンの移籍を阻んだクロップ監督がリバプールを率いている。数奇な巡り合わせによって、師弟関係にある二人はプレミアの舞台で顔を合わせることになった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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