森保ジャパン、グループリーグ総括 「評価急上昇」の3人に注目【現地発】

日本のグループリーグ3戦を総括【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
日本のグループリーグ3戦を総括【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

2勝1分でグループを2位通過

 日本代表はカタール・ドーハで行われているアジアカップでグループリーグ(GL)を2位で突破し、決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦することが決まった。GLは2勝1敗で終えた森保ジャパンだが、3戦を総括して株を上げた人に注目する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 森保ジャパンは初戦のベトナム戦で4-2の勝利、続く第2戦のイラク戦では1-2で敗れ、第3戦のインドネシア戦は3-1で勝ち切った。GLの3戦を通して株を上げた人に注目する。

■毎熊晟矢(セレッソ大阪)
 右サイドバック(SB)で圧倒的な存在感を発揮した。初戦のベトナム戦で途中出場、インドネシア戦では先発出場。特にインドネシア戦でのダイナミックな動き、同サイドのMF堂安律を追い越しながらもインサイドに入っていく、など多彩な攻撃で良さを発揮した。堂安との連係も良く、インドネシア戦のハーフタイムに話し合って後半からは堂安を生かす役割を果たしていた。大舞台で臆することなく堂々とプレーできるメンタルも魅力的。守備でも強さを見せれば、文句ない。

■堂安律(フライブルク)
 ピッチ内外での強烈なリーダーシップ、このアジア杯に懸ける思いが見て取れる。特にイラク戦で敗戦を喫した後のチームへのアプローチ、発言や練習の態度で牽引。ピッチ内でもインドネシア戦でFW上田綺世の2ゴールを演出する活躍だったが、10番としての責任感を誰よりも持って表現し続ける姿がチームを変えた。敗戦から中4日でカツを入れて、背中で見せ、言葉でも示し、結果も残した。3戦を通してMVP級の活躍。「この状況を堂安に変えてほしい」そう思わせる力がある。

■冨安健洋(アーセナル)
 初戦はベンチ外だったが、出場2試合でピッチに立っている間は無失点を継続中。GL3戦5失点を修正してくれるのは冨安だ。まるでピッチ上の監督で、インドネシア戦では、イラク戦で苦戦したラインコントロールを見事に立て直した。冨安の「行け!」で前線はプレスをハメにいき、ベトナム戦で出た課題も解決した。鋭い縦へのパスも通して一瞬でチャンスに変えることができる。1人いるだけでピッチの安定感が全然違う。絶対に外せない。

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