森保監督、「ドーハの悲劇」から30年、イラク戦への思い「自分の経験がよぎることはない」【現地発】

日本代表の森保一監督【写真:徳原隆元】
日本代表の森保一監督【写真:徳原隆元】

ドーハの悲劇以来となるドーハでのイラク戦

 日本代表の森保一監督は1月18日、アジアカップ・グループリーグ第2戦イラク戦に向けて公式会見に臨んだ。森保監督は現役時代に1993年、アメリカ・ワールドカップ(W杯)予選での“ドーハの悲劇”を経験。当時以来となる、ドーハでのイラク戦について指揮官が口を開いた。

「まずはイラクとの対戦の中で1993年の経験は、私自身は記憶に残っているが、今は選手としてではなく監督という立場で来ている。自分の経験がよぎることは仕事をしている中ではない。隣にいる板倉など、私が経験した時には生まれてもいない。すでに日本サッカーの発展の中で全てを克服し、世界で戦えるという自信のもとで戦ってくれていると思う」

 あれから30年経ち、日本サッカーは大きな発展を遂げてきた。2022年にはここドーハで行われたW杯で強豪ドイツとスペインを倒している。アディショナルタイムを含めたマネジメントについても選手に信頼を寄せた。

「今の選手たちは試合も変わり、90分プラスアディショナルタイム、この大会もきっちり取られていて長くなっているので、そこも含めてゲームマネジメントしないといけないと思うが、ベトナム戦もアディショナルタイムで前半に逆転し、ゲームコントロールも私が経験した30年前とは全く違ういいプレーを、横(ともに出席している)にいる板倉選手などもやってくれていると思う」

 あれから30年が経ち、違う立場で迎えるイラク戦。招集全26人のなかで生まれていたのは3人だけ。悲劇は繰り返さない。必ず新たな歴史を作る。

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