マンU・フェライニが昨季の苦悩を告白 モイーズ元監督のせいでスケープゴートにされた?

 

昨季の大不振でフェライニが非難の的に

 

 昨季マンチェスター・ユナイテッドに入団したベルギー代表MFマルアン・フェライニが、デイビット・モイーズ元監督の要望でクラブに加入したために、クラブが大不振に陥った際に非難の的となったと訴えている。英地元紙「テレグラフ」が報じている。

「昨季、僕らはチームとして機能していなかった。外部の人間が、モイーズ監督が連れてきた僕に対して、とやかく言うことは簡単なことだった。しかし、それは僕が対処しないといけない問題だった。とても難しい時間だったよ。スケープゴートにされたのは初めての経験だった。多くを学んだよ。もちろん周囲の意見は気にはなったが、僕の心配事は母、父、兄弟だよ。僕が非難されている時は、家族にも辛い思いをさせてしまった」

 2700万ポンド(当時のレートで約43億円)と移籍金が高額だったことや、モイーズ元監督と絆深き師弟関係を築いていたことなどが影響して、数多くのバッシングを受けたフェライニ。ベルギー代表MFは当時の苦悩を打ち明けつつ、元師匠の今後に対してはエールを送っている。

「ユナイテッドに就いた時の彼は、運がなかった。だが、彼が成功するための実力を備えている事実に変わりはないよ」

 ルイス・ファン・ハール政権になった当初は冷遇されていたものの、持ち前のフィジカルを武器にアピール。次第にオランダ人指揮官の心を射止め、現在は先発の座を手にしている。フェライニは今日も「モイーズの愛弟子」というレッテルから脱却するため、ファン・ハール監督のもとでタイトル奪取に燃えていることだろう。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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