王者に残された課題…選手権優勝5度の名門・市立船橋の夏冬連覇を阻んだものとは?

敗れた市船の浅岡監督 「ポジション取ってやるっていう気迫を持った選手がいないと…」

 激戦区の千葉県予選を勝ち上がり、2年連続21度目となる選手権の舞台で市立船橋(千葉)は史上6校目となる夏冬連覇を目指して戦ったが、PK戦までもつれ込む激戦の末に前橋育英(群馬)に敗れ、大会から早々に姿を消した。夏のインターハイで高校サッカーの頂点に立ったチームの敗因は「チーム内の競争力の低下」にあったようだ。

 市立船橋は今大会、1回戦でU-19日本代表FW岩崎悠人を擁する京都橘(京都)と激突。1−0と勝利して2回戦へ駒を進めたものの、待っていたのは3年連続20度目の出場となった前橋育英。前後半合わせた80分間を0−0で終えると、PKスコア5−3と僅差で敗れ、2冠達成に向けた厳しい道のりの途中で足を救われた。

「突き抜けて自分がポジション取ってやるっていう気迫を持った選手たちがいないと、こういう勝負で気迫を持ってゴールを決める選手もが出てこないな、と思う」

 朝岡隆蔵監督は試合を振り返ってこう語った。市立船橋は前半にボールを支配しながらシュートチャンスは一度のみ。反対に前橋育英には何度かエリア内までボールを運ばれてピンチを招いた。後半に巻き返して攻め込んだとはいえ、ゴールネットを揺らす瞬間は訪れなかった。

 

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