リバプール遠藤の“ファウル被害” VARの判定変更は「大きな救い」…ピンチ逃れるも英記者見解「パレスはPKを得るべきだった」

リバプールの遠藤航【写真:Getty Images】
リバプールの遠藤航【写真:Getty Images】

遠藤は前半のみで交代に

 イングランド1部リバプールは12月9日、プレミアリーグ第16節でクリスタル・パレスと対戦。先発出場した日本代表MF遠藤航が、前半にボールを奪われピンチを迎えた場面について現地でも「遠藤にとっては大きな救いとなった」と報じられている。

 前半29分、リバプールDFジャレル・クアンサーのパスを受けた遠藤に対し、相手MFウィル・ヒューズがうしろからプレス。この接触でボールを失うと、ラストパスを受けたFWオドソンヌ・エドゥアールに対しDFフィルジル・ファン・ダイクがカバーに入る。しかしこのプレーがPKの判定となり、ファン・ダイクにイエローカードを受けてしまう。

 しかしここで、直前の遠藤へのヒューズのタックルについてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。アンドリュー・マドレイ主審はオンフィールドレビュー(主審が直接映像を確認すること)で時間をかけて判定を変更し、遠藤へのファウルを取りPKは取り消された。同時にファン・ダイクの警告もなくなっている。

 このシーンを受けて英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は「PKの判定が覆る! 遠藤にとっては大きな救いとなった」と報じた。そのうえで同紙の記者であるドム・スミス氏は「マドレイ主審がVARのモニターをチェックし、あの判定に至るまでとても時間がかかったが、私は間違った判定だったと感じている」と、判定について厳しい言葉を並べた。

「ヒューズが遠藤からボールを奪ったとき、確かに接触はあった。また、たしかにヒューズはボールに接触した。しかし、ファウルを構成するほどのヒューズの意図的な突進があったとは思えない。パレスには厳しかったと思う。彼らはPKを得るべきだった」

 失点に直結する場面でのボールロストで、VARの判定は少々クリスタル・パレス側に厳しいものだった述べたスミス氏。テクノロジーの介入で救われた形にもなった遠藤だが、接触の激しいプレミアリーグの一面が、遠藤に襲い掛かった場面でもあった。なお遠藤は前半でベンチに退いたが、後半に得点が動いた試合はリバプールが2-1で勝利を飾っている。

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