U-17韓国代表がW杯で残した「宿題」 問題点を母国紙が指摘「理想と現実の狭間で迷子」

U-17韓国代表は3連敗で敗退【写真:Getty Images】
U-17韓国代表は3連敗で敗退【写真:Getty Images】

U-17W杯はグループリーグ3連敗で敗退

 U-17韓国代表は、インドネシアで開催されているU-17ワールドカップ(W杯)でグループリーグ3戦全敗を喫し、無念の大会敗退となった。韓国紙「スポーツ朝鮮」は「理想と現実で迷子」と指摘している。

 24か国が出場するインドネシア開催の今大会は、各グループ上位2チームと3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進出できるレギュレーション。韓国は初戦でアメリカに1-3で敗戦、続くフランス戦も0-1で落として2連敗。2戦を終え、グループDで勝ち点「0」で並ぶブルキナファソを得失点差で勝り、なんとか3位につけている現状だった。

 グループの結果によって、11月18日の第3戦ブルキナファソ戦キックオフ時点でグループリーグ敗退が決定したなか、ブルキナファソにも1-2で敗れた。

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「今大会では果敢な攻撃サッカーを前面に押し出した。速いパスワークは鋭かった。南米チームを彷彿とさせるほど、魅力的なプレーを繰り広げた。しかし、問題は守備だった。韓国サッカーはこれまで守備に焦点を合わせたカウンター戦略で世界大会において力を発揮してきた。最近、ベスト4入りしたU-20W杯も同様だ。攻撃に焦点を当てたあまり、守備が緩んだ。相手を押し込んでも、カウンター一発で崩れがちだった」と指摘。攻撃的サッカーとカウンター重視の狭間で葛藤している状況を伝えている。

「結果は失敗だった。韓国流攻撃的サッカーは今大会で限界を露呈した。育成システムを基に成長した選手たちは可能性を示したが、まだ世界相手に攻撃的サッカーで挑戦するには、戦術的にもフィジカル的にも戦略的にも足りなかったのが事実だ。いつまでもカウンターだけで世界の舞台で戦うことはできない。それゆえ、今回の挑戦をけなす必要はない。しかし、その道を歩むために韓国サッカーがどのような準備をすべきか悩む必要がある。理想と現実の狭間で迷子になったピョン・ソンファン号が韓国サッカーに残した宿題だ」

 年代別の韓国代表が今後どのようなサッカーを標榜していくのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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