冨安健洋「自分を見失っていた時期もあった」 失意のW杯から復活のドイツ戦まで…苦悩の道程を回顧「自信を取り戻せた」

アーセナルで活躍する冨安健洋【写真:ロイター】
アーセナルで活躍する冨安健洋【写真:ロイター】

「ABEMA」の番組内で対談が実現

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は10月28日のプレミアリーグ第10節シェフィールド・ユナイテッド戦(5-0)で、クラブ加入後初ゴールを記録した。翌29日にはサッカー通の影山優佳さんと、「ABEMA」のスポーツ番組「ABEMAスポーツタイム」内で対談が実現。カタール・ワールドカップ(W杯)後の心境や、自身がSNSで明かした亡き母への思いなどを明かしている。

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 シェフィールド戦の4-0でリードする場面で迎えた後半アディショナルタイム6分、右コーナーキックのこぼれ球を冨安が右足で流し込みプレミア加入後初ゴールをマーク。冨安は大きくガッツポーズし、次々と駆け付けた仲間に頭を撫でられた。試合後、自身のSNSを更新した冨安は、「ついに!アーセナルでの初めてのゴール ありがとう、みんな!」「そしてこのゴールは昨年亡くなった母に捧げます」と綴っていた。

 番組では「母は癌で亡くなったので、がんセンターへ何かしらの支援をしたいと考えている。子ども病院への支援活動も続けていき、今後もいろんな形で貢献していきたいと思う」と明かした。

 またW杯以来の復帰となった9月の国際親善試合・ドイツ代表戦(4-1)も振り返った。冨安にとって「特別な試合だった」と回顧し、影山さんが「ドイツ戦までは“自分を見失っていた”まではいかないと思うんですけど……」と心境に迫ったところ、「自分を見失っていた時期もあった」と吐露した。

 影山さんからは「いつも冷静で、感情の波があるように見えないので意外です」と驚いたなか、冨安は笑みを浮かべて「見せないですよ。ゲーム中は駆け引きしないといけないので(笑)」と返答。さらに「『考えずに感じたままにやろう』と思っていたが、いいパフォーマンスができた。自分で自分を認めさせることができたことに加えて、何ができるのかを改めて感じることができた。自信を取り戻せた試合だった」と冨安にとって、いかに重要で重い一戦だったかを明かしていた。

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