遠藤航が示した「心強い」データとは? リバプール専門メディア指摘した好材料と改善点「もっと勝たなければ…」

リバプールでプレーする遠藤航【写真:Getty Images】
リバプールでプレーする遠藤航【写真:Getty Images】

「データ上は互角の試合だった」とブレントフォード戦を評価

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、現地時間11月12日に行われたプレミアリーグ第12節ブレントフォード戦(3-0)でフル出場を果たした。専門メディアは、「デュエルではもっと勝たなければならない」と改善点も指摘している。

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 MFアレクシス・マック・アリスターが累積警告のため欠場となり、プレミアリーグ2度目のスタメンの機会が回ってきた遠藤。FWモハメド・サラーらの得点で3-0の快勝を飾ったなか、リバプール専門メディア「Anfield Watch」は「データ上は互角の試合だった」とゲームを振り返っている。

 同メディアによると、ブレントフォードのゴールへのトライは16回で、リバプールが17回だったという。さらにこの試合でフル出場した遠藤については「序盤の45分間はペースが掴めないように見えたが、徐々に調子を上げていった」と後半に持ち直した点を評価している。

 ユルゲン・クロップ監督も試合後のインタビューで「遠藤航のパフォーマンスは最高だった。彼は多くの場面で我々の危機を救ってくれた。風の影響で難しい状況だったし、相手もプレスをかけてきたが、それでも良いプレーを見せてくれた」と話したというが、「THIS IS ANFIELD」では「もしかするとクロップ監督は、この30歳を褒め称えるのは少しばかり気前が良すぎるのかもしれない」と、この発言に注目した。

 記事では、遠藤が試合で示したスタッツを参照に「中盤のアンカーとしてはまずまずの働きを見せたが、スタッツは綺麗なものではない」と指摘。「地上戦ではわずか1回、空中戦では5回中2回しか勝利していない。4つのファウルを犯し、幸運にも警告を受けることはなかった」と詳細を明かした。

 また相手側にドリブルで突破されたシーンは2度あり、「トランジションの場面ではやや精彩を欠いた」と難点も挙げる。一方で、「パスの成功率は86%を記録。実際、彼のパスマップはかなり心強いものだった。派手さはなかったが、ブレントフォードのようにプレーが難しいチームに対して、遠藤はボールを動かし続けた」と好材料も拾っている。

 後半アディショナルタイムの攻め込まれたシーンでは、遠藤が自陣ペナルティーエリア内のヘディングクリアで難を逃れたシーンもあった。同メディアも「クロップ監督は(終盤の)瞬間をインタビューで挙げた。(クリアの場面は)クリーンシートにおいて重要な役割を果たしたはずだ。彼はスイッチを切らず、スコアに関係なく、相手を寄せつけないという決意を持っている」と、高い守備意識にも言及している。

 総合して「先発メンバーの座をキープするには十分ではなかったが、いくつかの点を改善すれば、十分な選手であることを示唆するパフォーマンスだった」と遠藤には一定のプレーへの評価が与えられ「デュエルではもっと勝たなければならないが、ボールの上ではレッズ(リバプール)で役割を果たすのに十分な選手になり得る」と、記事ではまとめていた。

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