「S級スターは韓国が強い」 ライバル日本との直接対決を母国誌が想定、欧州組の「世界クラス」を自負

2011年のアジアカップでは準決勝で対戦【写真:Getty Images】
2011年のアジアカップでは準決勝で対戦【写真:Getty Images】

「韓国と日本がアジアカップ決勝で対戦したら?」と特集

 森保一監督率いる日本代表は、10月17日に行われたキリンチャレンジカップでチュニジアを2-0で下し、6連勝を飾った。11月にスタートするワールドカップ(W杯)アジア2次予選、来年1月のアジアカップに向けて視界良好のなか、韓国メディアは「韓国と日本がアジアカップ決勝で対戦したら?」と取り上げている。

 韓国誌「時事ジャーナル」は「韓国と日本がアジアカップ決勝で対戦したら?」と見出しを打ち、国際Aマッチ6連勝中の日本、ユルゲン・クリンスマン監督の下で3連勝中の韓国について比較している。

「カタールW杯でベスト16入りし、“脱アジア級”とも言われていた韓日両国が今対決するとしたら、どうなるだろうか。直近の戦績だけを見れば、日本が圧倒的に優勢だ。A代表では2021年、22年と日本が続けて3-0で勝利した。年代別代表でも、日本が3ゴール差の大勝を収めることが相次ぎ、韓国サッカーは危機感に包まれた。最近、U-20代表とアジア競技大会の代表が韓日戦で連勝し、トラウマをある程度吹き飛ばした」

 記事では、主力を担う欧州組の状況について言及。選手層では日本に軍配が上がるも、スター選手の数は韓国のほうが多いとの見解を示している。

「韓国は2021年、新型コロナウイルス流行の余波でソン・フンミンをはじめとする欧州組がまともに代表活動に参加できなかった。22年の韓日戦も欧州組不在のE-1選手権だった。韓国はソン・フンミン、ファン・ヒチャン、イ・ガンイン、キム・ミンジェら主軸が韓日戦で機能できていない。10月の国際Aマッチ2試合で証明されたように、彼らがまともにプレーすれば、チームの力はレベルが変わる。

 対する日本は欧州組の選手層の厚さにより、2チームまで作れるのが最大の強みだ。(9月シリーズで)ドイツ、トルコ相手に全く違うラインナップを打ち出したが、いずれも大勝を収めた。特有の組織力と繊細なパスで崩していく戦術はレベルが高い。しかし、三笘薫、遠藤航、久保建英、鎌田大地、冨安健洋ら主力選手の存在感はソン・フンミン、キム・ミンジェ、イ・ガンインには及ばない。ワールドクラスに数えられるS級スターは間違いなく韓国が強く、A級スターの数は日本の方が多いという違いがある」

 来年1月にカタールで開催されるアジアカップで日韓戦が実現する可能性はあり、記事では「歴代最高の戦力とみなされる両国が対決する可能性がある最も近い舞台はアジアカップだ。インドネシア、イラク、ベトナムとともにD組に入った日本、バーレーン、ヨルダン、マレーシアと同じE組に入った韓国はグループ1位で通過した場合、決勝戦で直接対決となる可能性がある。オーストラリア、イラン、サウジアラビアなどアジアのライバルと明確な差を見せている韓日両国がアジアカップ決勝で対戦すれば、まともな評価が可能になる見通しだ」と注目していた。

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