上田綺世が語る「一番FWとして価値がある」こと CLの大舞台で気付いた“戦術”

日本代表の上田綺世【写真:徳原隆元】
日本代表の上田綺世【写真:徳原隆元】

カナダ戦では出番なし

 日本代表は国際親善試合カナダ代表戦から一夜明けた10月14日、新潟市内で練習を行った。17日のチュニジア代表戦に向けてFW上田綺世が取材に対応。カナダ戦では出番がなかったなかで、“戦術”について語った。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 今夏フェイエノールトに移籍した上田。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)第2節アトレティコ・マドリード戦に先発出場すると、巧みな動き出しから相手のオウンゴールを誘発。ゴールにはならなかったものの、大舞台で堂々としたプレーを発揮した。確かな経験を実感しているものの、ここからさらなる飛躍を目指す。

「CLというところに立てたことは自分にとって経験もそうだし、自分としての今後の目標みたいなところにもなってくるので、そういうところで変化を感じたけど、プレーの中で感じたことは今後刺激を吸収してプレーに生かしていくところだと思うので、そこはもっと試合に出なきゃいけないし、まだそういう段階だと思う」

 CLの舞台に立って改めて気付いたことがあったという。相手のFWアルバロ・モラタが2得点。この存在感こそが上田にとって発見だった。

「選手1人の存在がもう1つの戦術になる場合もある。FWの価値はそれぐらいあると思う。戦術に沿ってプレーすることも大事ですけど、1人の選手として相手の脅威になるということがやっぱり一番FWとして価値があることだと。やっぱりそこまでいけるのがベスト。怖い選手が1人いるだけで相手はその選手の対応をしなければいけない。その段階で戦術になっていると思う。それはアトレティコもそうだし、オランダでプレーしていてもそう。そういう存在に世界的にならないと。今、日本代表でもそういう選手が多く出てきている。自分もそういうところになっていかないといけない」

 日本でも例えばMF三笘薫やMF久保建英らに相手DFが2、3人ついて包囲網を敷いてくる場合もある。この相手の脅威になるという存在が多ければ多いほど日本代表にとってプラスになる。それだけで“戦術・三笘”、“戦術・久保”と言える。上田自身もさらなるレベルアップを目指して、大舞台に立っている。チュニジア戦ではまたスケールアップした姿が見られるか。1トップ上田のゴールに期待したい。

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