プレミア指揮官がVARに否定的意見…漏らした不満を英報道 「私の考えがマイノリティーであることは理解している」

物議をとなっているVAR判定【写真:ロイター】
物議をとなっているVAR判定【写真:ロイター】

トッテナムのポステコグルー監督がVARへの持論を改めて話した

 イングランド1部のプレミアリーグで度重なる誤審が発生していることから波紋を広げているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。同1部トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督はリーグでのVARの採用を取り止めるべきだと感じているようだ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が指揮官のコメントを伝えている。

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 9月30日に行われたプレミアリーグ第7節のトッテナム対リバプール戦(2-1)で、リバプールのFWルイス・ディアスのゴールがオフサイドによって取り消された。この場面では主審とVARによるコミュニケーションエラーによって判定ミスが発生。本来、認められるべきだった得点が取り消される事態となった。

 試合後、イングランドのプロ審判協会(PGMOL)はこの判定について「重大な人為的ミス」があったことを認めた。プレミアリーグでは2019-20シーズンにVARが導入されて以降定着してきたが、その運用について物議を醸す事象は度々発生している。

 トッテナムを率いるポステコグルー監督はVARを廃止にすべきだと感じているという。

「(VARを廃止にすべきか?)現在の形式であればそうだろう。あのテクノロジーはまだ我々の試合に対して準備ができていない。ゴールラインテクノロジー(GLT)には反対しない。あれは全く問題がないし、上手く機能している」

 ポステコグルー監督はボールがゴールラインを割っていたかどうかの客観的事象を判定するGLTについては問題なく機能しているとして支持する一方で、VARについては「使えば使うほど悪くなっている。(VARが介入する)はっきりとした明白な間違い? 全ての事象を監視しているように感じる」と疑問を呈した。

 また、58歳の指揮官は「我々がやっているのはラグビーではない。試合中に止まることはない。特にこのイングランドで、我々が愛している試合というのは熱狂的なペースだったはずだ。なぜそれを取り上げようとするんだ? 判定について長々と話すことを誰もそれを望んでいない」とVARチェックによって試合が中断されることで、試合の熱狂や雰囲気が損なわれる点についても苦言を呈している。

「現在の形式のこのテクノロジー(VAR)は我々の試合に適していない。私の考えがマイノリティーであることは理解している。20年後にはどうなっているかはわからないが、私がそれを好きになるかどうかもわからない」

 以前からVARに対して不満を公言してきたポステコグルー監督。重大な誤審騒動の後で、あらためて否定的な持論を展開していた。

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