J2甲府がACL初ゴール&初勝利! 終了間際の劇的弾でブリーラムを1-0で下す

1-0で勝利した甲府【写真:徳原隆元】
1-0で勝利した甲府【写真:徳原隆元】

他クラブのサポーターも現地応援に駆け付けた一戦は甲府に軍配

 AFCチャンピオンズリーグ第2節のヴァンフォーレ甲府とブリーラム・ユナイテッド(タイ)の試合が10月4日に国立競技場で行われた。初戦でメルボルン・シティ(オーストラリア)とスコアレスドローで勝ち点「1」を得た甲府は、グループ首位に立つブリーラムに挑み1-0と初勝利を手にした。

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 甲府は9月30日のJ2リーグ第37節の水戸戦(2-1)から、先発を大きく入れ替えた。ターンオーバーを行ったなかで、DF三浦颯太、DF井上詩音の2人が引き続き、先発している。タイで2年連続の国内3冠クラブであるブリーラムでは、元横浜F・マリノスのタイ代表DFティーラトンも先発出場した。

 J2で6位に順位を上げたばかりの甲府は、タイの名門と互角に渡り合う。序盤はボールを保持して最終ラインから丁寧につなげていた甲府だったが、なかなかアタッキングサードに入れない。前半20分を過ぎたあたりからは、徐々にブリーラムがボールを持ち、甲府のゴールに攻め込んでいく。前半26分にはコーナーキックのこぼれ球から相手MFラタナコーンが鋭いミドルシュートを放ったが、GKマイケル・ウッドが枠外に弾いて先制点を許さなかった。

 フィニッシュまでいけていなかった甲府も、前半33分にFWピーター・ウタカが右サイドに展開、右サイドからMF佐藤和弘が折り返したボールを再びウタカが受けてシュートを放つ。良い形をつくったもののボールを枠に飛ばすことはできなかった。このまま前半はどちらも得点なく0-0で折り返している。

 後半の立ち上がりは甲府が攻め込む。しかし、後半7分にフリーキックからDF神谷凱士が放ったヘディングがGKの好セーブに阻まれるなど、得点を挙げることはできない。後半13分には、リーグ戦にも出場しているFWクリスティアーノ、MF長谷川元希を投入し、J2クラブ初となるACLでのゴールを目指した。

 そして迎えた後半44分、まるで日本代表の試合のような声援が甲府イレブンに送られるなか、長谷川が右サイドからのクロスをヘディングでゴールに決め、先制ゴールを記録。スタジアムは大歓声に包まれた。

 このゴールが決勝点となり、甲府はACL初ゴールに加え、初勝利を獲得。勝ち点を「4」に伸ばしてブリーラムをかわしている。

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