「自分はリバプールに求められている」 遠藤航、移籍後に築いたクロップとの“信頼関係”「監督から期待されているのを感じる」【現地発】

日本代表の主将を務める遠藤航【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表の主将を務める遠藤航【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

移籍後初めて日本メディアの取材に対応

 日本代表は9月9日(日本時間10日未明)、ドイツ・ヴォルフスブルクで国際親善試合ドイツ代表戦に臨む。7日は合宿4日目の練習を行い、冒頭15分が公開された。今夏にドイツ1部シュツットガルトからイングランド1部リバプールへ電撃移籍を果たしたMF遠藤航主将は移籍後初めて日本のメディアの前で口を開いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 8月18日にリバプール加入が発表された遠藤は、翌19日に開催されたホーム開幕戦のプレミアリーグ第2節ボーンマス戦(3-1)で早くもベンチ入り。後半13分にアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターが一発退場となるアクシデントが発生したなか、数的不利な状況で新天地デビューを飾った。直近の第4節アストン・ビラ戦では後半42分からの途中出場。リバプールの遠藤として日本代表の合宿に合流した。

「自分に求められるものはそんなに変わってない。守備での良さだったりと言うのは。(ユルゲン・クロップ)監督から求められている一番のところだと思う。ただ周りの選手のクオリティーが高いので、普段の練習からインテンシティーが高いし、普段置かれる環境というものが変わっているわけなので、すごく成長できるチャンスだなというのがあるし、30歳にしてリバプールに行けて、新たに成長できるチャンスがあるのはすごく幸せなことだと思うし、個人的には求めていた舞台に来られて嬉しい」

 リバプールは今夏の移籍市場で前キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンやブラジル代表MFファビーニョら中盤の主力選手の多くが一斉に退団。補強のターゲットとしてエクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラビアの名前が浮上していたが、いずれもチェルシーとの争奪戦に敗れた。

 そうしたなかで白羽の矢が立ったのが遠藤だった。日本代表のキャプテンをユルゲン・クロップ監督は高く評価しているようで、遠藤もそれを実際感じているという。

「もちろんカイセドとかと比べられるというのはわかっているけど、別にそこはあまり気にしていない。自分は『リバプールに求められている選手』だという自覚を持ってプレーすることが大事だと思うし、監督から期待されているのも実際に会って話してみてすごく感じるので、あとはピッチ上で自分の良さを表現するところだけだと思う。とにかく期待に応えられるようにというところ」

 長年ブンデスリーガでプレーしてきた遠藤。30歳で新たなリーグへの挑戦となる。ここまで4試合を終えてその違いも肌で感じた。

「プレミアのほうがブンデスと比べてもより縦に行ったり来たりするような展開というか、それがプレミアなのか、リバプールのプレースタイルもあると思うけど、そこはかなり求められている部分なのかなと思うし、監督からもそこの攻撃で縦に行った時に対して、もっと押し上げを早くしろとか、僕だけじゃなく後ろの選手は特に言われるところでもある。縦への動きの運動量はかなり求められるし、逆に言うとそういう厳しさを求めて移籍したと言うのもある。それがリバプールに求められるものなんだろうなと思いながらいろいろ考えています」

 リバプールの遠藤として初めて対戦するのが強敵ドイツ。相手はカタール・ワールドカップ(W杯)で2大会連続となるグループリーグ敗退し、今年に入ってからも1勝1分3敗と“崖っぷち”の状況。日本相手に、しかもホームで連敗するわけにはいかず、高いモチベーションで臨んでくると見られる。

「(相手が)そういうふうな気持ちで来てくれたほうがいいと思うし、自分たちの親善試合というところを意味のあるものにするためにも、W杯と同じような気持ちで戦わないと勝利に持っていくのは難しいと思う。でも自分たちもかなりいいチームになってきている自覚はあるし、個人個人がすごく高いパフォーマンスでヨーロッパの舞台で戦っているというところは自信を持っていいと思う。またここでもう1回、しっかりとドイツを倒せれば自分たちの力を証明できると思うし、チームも自信を持って次に向かっていけると思うので、大事な一戦になる」

 遠藤主将のもと、日本がどのようなプレーを見せるのか大きな注目となりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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