新潟×浦和のハンド判定、なぜ“カードなし”に? 専門家指摘「シュートなのは間違いないが…」

新潟のハンドシーンに注目(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
新潟のハンドシーンに注目(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

前半34分に浦和側へ与えられたPK判定について議論

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、9月2日のJ1リーグ第26節、アルビレックス新潟と浦和レッズの試合が取り上げられた。ここではPKの判定について議論された。

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 この場面は前半34分、浦和がMF岩尾憲のコーナーキックからMF関根貴大がヘディングシュートを狙うも、新潟のMF長倉幹樹の左腕にボールが接触。当初はファウルなしの判定だったが、岡部拓人VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の進言で松尾一レフェリーがオンフィールドレビューを実施。松尾主審はPKに判定を変更した。

 ゲスト出演した水沼貴史氏は「ハンドでいいと思います。松尾さんの見える場所が難しかった。手に当たっているのは確かだし広げていると解釈できるし、身体を大きくしていることにもつながる。これは、あまり議論の必要なくPKでいいと思う」とコメント。同じくゲスト出演したセルジオ越後氏も「PKだと思います」として、「レフェリーの角度からは見えないけど、VARには一番分かりやすいPK。ボールもゴールに向かっているから間違いない。ここにカードが出るかどうか。1点を防いでいるかもしれない」と、判定を支持した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「この場合、腕が上がっていて若干(身体から)離れているように見える。現行の競技規則の解釈からするとハンドの反則が行われたと言える」とコメント。審判団の判定について「位置的に(松尾主審)は苦しかったと思う。見える可能性は副審だったと思う」と話した。また、カードなしの判定だった理由を「シュートなのは間違いないが、そのゾーンにGKと複数人のDFがいたため、得点の可能性がそれほど高くないとして懲戒罰には至らなかった」と解説した。

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