鎌田大地、名将サッリ監督に授けられた“引き出し”が新武器 「評価を得られている」ポジションで真価を発揮【現地発】

ラツィオではインサイドハーフで本領発揮【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
ラツィオではインサイドハーフで本領発揮【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

鎌田は今季からイタリア1部ラツィオでプレー

 日本代表は9月5日、ドイツ・ヴォルフスブルクで9日(日本時間10日)の国際親善試合ドイツ代表戦に向けて“異例”の練習を行った。森保一監督は冒頭15分を非公開にし、残りの練習を公開。公開された練習では約1時間選手は汗を流した。イタリア1部ラツィオへ加入後、初の代表戦となるMF鎌田大地はマウリツィオ・サッリ監督から学んだ“引き出し”を武器に、自身を生かすポジションで真価を発揮する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 今夏、退団したドイツ1部フランクフルトからラツィオへ加入した鎌田。当初はACミランへの移籍も噂されていたが、最終的にはプレシーズンが始まるころに新天地がラツィオに決まった。鎌田は「大変だった。2チームに絞っていたので、どっちかにはいけるだろうなと思っていて、両方難しくなった時が一番難しかったし、自分がどこまで……いろいろありましたけど、とりあえず決まって今は良かったなという感じ」と移籍が決まるまでは紆余曲折あったことを明かした。

 そして、ラツィオでは戦術に優れるサッリ監督のもとでプレー。リーグ3試合に出場し1ゴールをマークしている。

「守備の仕方だったり、攻撃の仕方だったり、今までドイツの監督でやったのとは全然違うので、そういう意味では自分にとって考え方とか、どれが正解かはわからないけど、引き出しは増えた」

 サッリ監督のシステム「4-3-3」では、インサイドハーフでプレーする。森保ジャパンも6月シリーズでは「4-1-4-1」で中盤の底にアンカーを配置して、インサイドハーフ2枚が攻撃に厚みをもたらしていた。共通する点もあるなかで、鎌田は自信を持つ。

「自分がやりたいフォーメーションで、自分がやりたいポジションというのをずっと昔から言っていて、ようやくそこのポジションでいまプレーできている。本来、今までだったらトップ下のイメージがすごく強くて、ボランチができないとか、いろんなイメージを持たれていましたけど、今はそれぐらい(世界的に評価されるサッリ)監督からしっかりそこ(インサイドハーフ)でできるという評価を得られていると思うし、そのポジションで任されているので、選手としては自分自身今まで発言していた6番、8番、10番できるというのを表現できる場所がある。どこでもできるというのは示していけたらいいなと思います」

 ドイツで結果を残してきた鎌田だけに現地での注目度も高い。新たな“引き出し”を手に入れた鎌田は自身を生かすポジションでどのようなプレーを見せるのだろうか。

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