日本代表SB所属のオランダ“AZ”ってどんなクラブ? 「ちょっと好き」と本人が明かすクラブの良さ「歴史は長いけれど意外に…」
日本代表DF菅原、AZからのオファーを即決「知っていたので」
オランダ1部AZに所属する日本代表DF菅原由勢が、元日本代表DF内田篤人氏がMCを務めるスポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」に出演。AZに渡った経緯やその後の生活について明かした。
2018年に名古屋グランパスでデビューしてから1年半後にはオランダへ渡った菅原だが、内田氏は移籍先として良い選択だと言う。「オランダって、日本から1発目で行くのにすごくいいと思う。準備もするし、育成もするし、クラブの歴史あるし、すごく良いと思う」と、コメントした。
19年にポーランドで開催されたU-20ワールドカップ(W杯)に出場した菅原だが、大会に敗退して帰国すると、その足で代理人の事務所を訪ね、AZからのオファーが届いていることを聞かされると「行きます」と即答したという。
ほかのクラブからもオファーがあった可能性もあったというが、「AZ自体を知っていたので。なぜか知らないけれど、AZは知っていたので『良いところじゃん、行きたい』と思って。良いクラブなので、待つっていうよりも、来たものに流れに身を任せようと思って」と、決断した背景を明かした。
内田氏が「クラブの大きさはどう?」と質問すると、「クラブの大きさは日本のクラブと比べても、同じくらいな感じかな。施設もそんなにめっちゃでかくない。歴史は長いけれど、中は意外に…。普通のクラブにはサウナとかジャグジーとか、アイスバスとかあるじゃないですか?ないんですよ。アイスバスなんて、ゴミ箱のデカいやつを買って、それにアイス(氷)を入れて入るっていう」と、AZの内部の様子を語った。
内田氏は笑いながら「十分!」と言うと、菅原は「それで、もう『ここからでしょ』みたいな感じ。そのくらいのクラブなので、それがまたちょっと好きで。ここから良いクラブに行けば、いろいろできるしな」と、ステップアップへの意欲を示した。
プロ選手としての意識の持ち方や考え方へ内田氏がアドバイス
プロサッカー選手として、オランダでのキャリアが長くなっている菅原は、日本代表で活動するなかで、ほかの日本人選手とのプロ選手としての意識の持ち方や考え方の違いを感じているという。
「日本代表だと、みんな試合前からすごいゾーンに入っている。前日から準備をする人が多い。でも、僕はそんなんじゃ全くない。直前に『よっしゃ、がんばろかー』ってなる。でも、日本にいた時はちゃんとしていたというか、みんなのマネをしていた。オランダはアップの直前まで携帯をいじるし、リフティングでゲームもやっている。それを見過ぎたせいで、気付いたらそうなっていました」と、自身を分析した。
これに対して日本代表74キャップを誇る内田氏は「大事な試合によってはね、『自分ちゃんとやらなきゃマズい』という試合が出てくる。W杯なのか、CL(UEFAチャンピオンズリーグ)なのか、分からないけれど、追い込まれるともう1つちゃんとした試合になる。そうするとまた新しい自分が出てくる」と言い、「顔だけ作っておいた方がいい」とアドバイスをすると、菅原は「そこはちょっと意識している。顔だけは、ゴリゴリにやる。突っ立っている時だけでも」と、次のステップに進む準備をしていることも明かした。
そして、「アヤックスやPSVと試合をする時は、やっぱり強いじゃないですか? 多少、不安とか自信がない感じがありましたが、今は何も気にせずに『今日もアヤックスを倒すか』という感じ。メンタル的に自信が持てるようになったと思うし、内容的にも自分がやれる自信がついているからかなと4年目にして感じます」と、キャリアで成長ができている実感があると語っている。
(FOOTBALL ZONE編集部)