浦和FW興梠慎三、J1通算500試合出場達成も…決定機逸に隠された駆け引き「倒れたらPKだったけど…」

J1通算500試合出場を達成した興梠慎三【写真:徳原隆元】
J1通算500試合出場を達成した興梠慎三【写真:徳原隆元】

FC東京戦は0-0と勝ちきれず

 浦和レッズのFW興梠慎三は、7月8日に行われたJ1リーグ第20節FC東京戦でJ1通算500試合出場を達成した。節目のゲームを自ら祝うようなゴールチャンスでシュートがゴールポストに当たった場面を「決めたかった」と悔しがった。

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 興梠は2005年に宮崎県の鵬翔高校から鹿島アントラーズに入団してプロデビュー。13年に浦和へ移籍し、22年は北海道コンサドーレ札幌に1年間の期限付き移籍をして、今季浦和へと復帰した。浦和ではクラブ歴代の最多得点記録を保持し、J1通算167得点は歴代2位(現役では1位)を誇る。浦和に所属経験のある選手では、阿部勇樹氏の590試合、この日スタメンで574試合に伸ばしたGK西川周作、山田暢久氏の501試合に続く4人目の大台達成となった。

 序盤に主将のDF酒井宏樹が負傷交代するなどアクシデントもあった浦和だが、興梠に決定機が訪れた。前半14分、ゴール正面でMF関根貴大がボールを持つと興梠へスルーパス。これを興梠はGKヤクブ・スウォビィクの逆を突いたシュートで狙ったが、ゴールポストを叩いてわずかに外れた。シュートの直前にはMF小泉慶との接触があり「あそこは倒れたらPKだったんですけど」と複雑な表情を見せつつ、「悔やまれますね。なんで倒れなかったんだろうって。でも、あそこで踏ん張れる力があるのもコンディションがいい証拠なのかなって気がします。でも決めたかったですね」と、悔しがった。

 今季は3月に入ってからレギュラーポジションを掴み、現在はギニア代表FWホセ・カンテとスタメン出場と途中出場でプレータイムをシェアしながら起用されている。この日の興梠は0-0の後半21分でカンテと交代になったが、決勝ゴールは生まれずに0-0で引き分けた。

 興梠は「自分が得意なコースだったんで。もちろんあれは、確実にPKだったんですけど、(PKキッカーのDFアレクサンダー・)ショルツに任せるか、自分が決め切るか。FWはチャンスがある限り、あそこで倒れちゃダメ。でも、あそこを決め切れないといけないと思うので、悔しいです」と、今月末に37歳を迎えるベテランはストライカーとしてのプライドを垣間見せていた。

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