清武が手応えを得た新世代の“化学反応” 志願の先制PKは「自分にとって本当に大きな1点」

“世代交代”の分岐点になり得るサウジアラビア戦の勝利

 日本代表にとって、2-1で勝利したロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦は世代交代の大きな分岐点になるのか――。先制点となるPKを獲得して決めたMF清武弘嗣は、ロンドン世代やリオ世代中心のメンバーで戦って結果を残せたことに、手応えを感じているようだ。

 0-0で緊迫するムードが流れるなか、チャンスが訪れたのは前半43分のことだった。大迫のポストプレーから清武、久保とつながり、中央に折り返したボールを清武がシュート。これをブロックした相手MFアルハイブリのハンドと判定され、日本にPKが与えられた。相手選手の抗議などもあり嫌な雰囲気に包まれたが、キッカーを自ら務めた清武はPKをゴール左に決め、1-0と先制に成功した。 

 PKと判定された瞬間、ボールをいち早く手に取ったのは清武だった。確固たる決意を持って蹴りに行ったことを、試合後に認めた。

「(本田)圭佑くんが『決めることによって自信になる』と言ってくれましたし、この1点は自分にとって本当に大きな1点だと思います」

 試合途中には相手のハードタックルを食らって足を痛める場面もあったが、持ち前の運動量とテクニックで後半19分までピッチに立った。この試合ではFW本田圭佑、FW岡崎慎司、MF香川真司といった長年にわたって日本代表の中軸を務めた選手がベンチスタートで、ロンドン世代の清武、FW大迫勇也、FW原口元気、そしてリオ世代のFW久保裕也が先発するフレッシュな顔ぶれとなった。

 

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