J1浦和、天皇杯初陣は関西大学と対戦 スコルジャ監督「重要なのはメンタルのところで相手を見下さないこと」

浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

7日の2回戦で関西大学との対戦が決定

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、6月5日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。7日に初戦を迎える天皇杯について「私にとってもクラブにとっても、優先順位では2番目に置いている」と高い重要性がある大会だと話した。

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 2回戦からの出場となる浦和は、7日に関西大学と対戦することが決まった。「プレシーズンやその後も、大学生のチームとトレーニングマッチをしてきたが、どの試合もタフだった。どの大学もまとまっていたし、全員がハードワークしていた。そして、この天皇杯の試合で彼らのモチベーションは非常に高く、決意を持って戦うだろう」と話すスコルジャ監督だが、そのゲームが4日の鹿島アントラーズ戦から中2日なだけにターンオーバー起用も見込まれる。しかし、そうした要素以上にメンタリティーの部分で一発勝負のカップ戦に対して選手へ要求する部分があると話している。

「このようなチームと対戦する状況に、我々もモチベーションを上げて頭の準備をしないといけない。関西大学をJ1のチームと同じように認識して戦わなければいけないだろう。我々が得点を取らない時間が増えていくと、相手の自信が増していくだろう。いわゆる下のカテゴリーのチームとの対戦になるが、早い時間帯に点を取るのが大事だろう。重要なのは、このような大会でメンタルのところで相手を見下さないことだ。大学との試合だという考え方で臨んではいけない。決勝に向かっていく道のりの中での1つの試合と認識して、努力を怠らないようにしないといけない」

 そして、前回大会でセレッソ大阪が関西大学と対戦して3-1で勝利していることや、前半のうちに3得点した試合だったことを踏まえて「前半の早い時間帯で得点するのが狙いだが、それができなかったとしても90分間しっかり戦うのが大事になるだろう」と話した。そして「日本の大学サッカーのレベルは非常に高いと思う。選手たちが全体的に教育されている部分もあると思う。日本のサッカー界には多くの大卒の選手がいる。このような状況は私の人生で初めて出会うものです」とも話した。

スコルジャ監督は、ポーランドでもアマチュアチームが混在するカップ戦を経験

 ポーランドでもこのようなプロとアマチュアのチームが混在する全国大会という形式のカップ戦を獲得しているスコルジャ監督は、その意義について「1つの大会で全国のたくさんのチームが参加できるのは非常にいいと思う。このような大会では理論上、より弱いチームが成功することがある。たくさんのストーリーがある。例えば前回大会で(J2の)ヴァンフォーレ甲府が優勝したのもそうですよね。普段プレーしているよりもレベルの高いチームとプレーできるのは、そのチームやサポーターにとっても非常に良いことだと思う」と話す。

 この天皇杯は、優勝チームにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権が与えられる。先月の決勝戦で3回目の優勝を果たした浦和だが、元をたどれば2021年度の天皇杯に優勝したことで得た出場権だった。それだけに「この大会で成功したいと思っている。この大会でも1試合、1試合、しっかり準備をして臨みたいと思っている。私にとってもクラブにとっても、優先順位では2番目に置いている」と、クラブの中でも重要度の高い大会だと位置づけた。

 昨年は3回戦で大槻毅元監督の率いるJ2ザスパクサツ群馬に敗れてチームに不穏な空気も漂った大会だが、浦和は初戦で大学生を相手に力を見せつけることができるだろうか。

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