英紙がプレミアリーグのエースストライカーへの依存度を独自分析 マンCとアーセナルに内在する危うさ

エースを失ったリバプール

 首位はまさかのサウサンプトン。今夏にエースのFWリッキー・ランバート、キャプテンを務めていたMFアダム・ララーナ、守備の要を担っていたDFデヤン・ロブレン、DFカラム・チャンバースがチームを去った。この順位は新戦力の予想以上の適応の早さと、主力を失っても組織力を生かしたチームが形成できていることを反映している。
 チェルシーは一つ順位を落としている。スペイン代表FWジエゴ・コスタがゴールを量産している印象が強いが、組織としてバランス良く得点を挙げていることを証明した。
 強豪の中で大きく順位を落としているのは、共に絶対的エースが君臨するマンCと、アーセナル。マンCはFWセルヒオ・アグエロ、アーセナルはFWアレクシス・サンチェスへの高い依存度が裏付けられる形となった。
 昨季2位と大躍進を遂げたリバプールは、今季見る影もないほどの低迷に陥っている。その最大の要因は、やはり昨季31得点を挙げたFWルイス・スアレスの移籍にある。その穴を埋め切れず、チームはいまだに光明を見いだせていない。仮にアグエロと、サンチェスが移籍や負傷などで離脱した場合、マンCとアーセナルにも同じ事態が起こりかねない。最も消耗の激しいプレミアリーグでは、長いシーズンを乗り切るためには「エースストライカーへの依存度」が、一つのキーポイントとなりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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