U-20冨樫監督、痛恨の逆転負けで「2点目を取られたのは自分たちを苦しくした」 後半2失点でGL突破は次戦へ持ち越し

山根陸が先制ゴールを奪うも逆転負け【写真:ロイター】
山根陸が先制ゴールを奪うも逆転負け【写真:ロイター】

山根のゴールで先制するも後半に崩れた

 アルゼンチンで開催中のU-20ワールドカップ(W杯)で、U-20日本代表は現地時間5月24日にグループリーグ第2戦コロンビア戦に臨み、前半にセットプレーから先制するも後半の2失点で1-2の逆転負けを喫した。冨樫剛一監督は「2点目を取られたのは自分たちを苦しくした」と、ゲームの分岐点になった場面を話した。

 日本は初戦セネガル戦(1-0)から中2日のゲームに、スタメンを10人継続。そのゲームのハーフタイム明けと同じメンバーをピッチに並べた。そして前半30分、ペナルティーエリア内にまで切り込んで放ったMF北野颯太のシュートでコーナーキックを獲得。すると、MF福井太智のショートコーナーから北野とリターンでパス交換してMF山根陸へ。山根のシュートはジャストミートしなかったが、それが相手GKのタイミングも外してゴールに吸い込まれた。初戦から唯一のスタメン変更でピッチに立った山根が貴重な1点を日本にもたらした。

 しかし、後半立ち上がりから苦しい時間が続いた日本は後半8分、右サイドから切り崩されると中央へのラストパスをアスプリージャに蹴り込まれて1-1の同点に追いつかれてしまった。さらに後半14分、再び日本の右サイドから切り崩されるとゴール前のこぼれ球を後半から出場のFWトマス・アンヘルに蹴り込まれ、1-2と逆転を許した。

 後半20分過ぎに日本は2枚替えでMF永長鷹虎とFW坂本一彩をピッチに送り込んだ。なかなか決定機を作れなかった日本だが後半35分過ぎ、コーナーキックをニアサイドでMF松木玖生が合わせようとした背後で、相手選手にハンドがあったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)からの進言でオンフィールドレビューが実施。その結果、ハンドの反則でPKが与えられた。しかし、松木が力強く狙ったシュートはクロスバーを直撃して跳ね返り、痛恨の失敗となり、1-2の敗戦になった。

 冨樫監督は「1戦目から新たにコロンビアに向けて体調と戦略を整え、選手たちは表現してくれた。後半の入りの15分は、(この世代の国際試合でコロンビアと)フランスで戦った時のように圧が強いと統一して入ったけれども、1点目は仕方なかったかもしれないが、その時間帯に2点目を取られたのは自分たちを苦しくした。そこから交代選手も入れながら矢印を相手ゴールに向け、リスクを取りながらも戦ってくれた」と試合を振り返った。

 これで第3戦のイスラエル戦に決勝トーナメント進出を懸けることになった。指揮官は「明日の朝8時の便で移動しなければいけない。まずはコンディションを整え、やったことのないピッチでの試合。ナイーブにならず、チーム一丸になってイスラエルと戦えるように準備したい」と、中2日の上に移動も挟むグループ最終戦に向けての準備について語った。

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